今日の日大アメフト部の前監督とコーチの記者会見を見ていて、不快な思いをした人がほとんどだろうと思う。
日大側の無責任なウソが透けて見える答弁と司会の広報の傲慢でまずい運営と仕切り方に、さすがのニコ生の画面を走るコメントも、日大側へのおびただしい数の非難に終始した。
この事件に関しては、傲慢でウソつきな日大のアメフト部幹部や、表に出てこない日大理事会側の弁護に回るものは皆無に近いと感じた。
記者会見を見ていて既視感を覚えるのは、質問をはぐらかしたり、バレなさそうなことにはウソをついているなと思わせるあの姿勢が安倍政権と似ているからだろう。
あの気味悪さは、諸外国との親和や融和を放棄し、力づくで侵略戦争に突き進んだ帝国憲法下の日本軍のDNAがなせる気味悪さである。日本の軍隊のお家芸ともいうべき、無責任で無能で無計画なことこの上ないDNAが現代日本のいたるところに残っているということである。
先日記事にした、弁護士相手に不当懲戒請求をし逆に損害賠償訴訟という返り討ちにあっている1000人の一般人の年齢を聞いて驚いた。当事者の佐々木弁護士によると「1番若くて43歳。40代後半から50代が層が厚く、60代、70代もおられる」ということだ。私は、あの1000人は、てっきり無知で未成熟な20代からせぜい40歳くらいまでの男だと思っていたので、驚愕した。
5万円を支払って和解した人間にテレビ番組がインタビューしていたが、その人は40代くらいの女性だった。その女性は、不当請求を誘発する右傾したあるブログの読者で、世間知らずで恥知らずで今回のことはクスリになりましたと殊勝な態度で反省していたのが印象的だった。
日大事件を始め世の不祥事を見ていて、いい歳をしたおっさんおばさんの方がこの国を潰してしまいそうな気がしてきた。自分の子どもや生徒や学生や部下を潰してしまう大人たちが、いまの日本が抱えるひとつの大きな問題なのかもしれない。
それともう一つ考えたこと。
それにしても、国会は日大事件のタイミングで、いわゆるどさくさに紛れて、廃棄されていたはずの4000枚にもおよぶ財務省森友関連書類が野党に提出された。