遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

火垂るの墓/高畑勲

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高畑勲監督が逝去された。

金曜ロードSHOW!」(2018.4.13 よる9時~10時54分)は、予定を変更して
火垂るの墓」を放送するようです。

彼の監督作品「火垂るの墓」を見て、人類が流した涙は何だったのでしょうか。

下にご紹介するのは、キネ旬の映画感想文コンクール2014のグランプリ作品です。

書いたのは、大分県豊後高田市立真玉小学校2年生の二宮君。
二宮君は、映画「火垂るの墓」の感想文を、長崎に原爆が落とされた8月9日に書いたようです(原文はほとんどひらがなです)。

高畑さんの思いは小学2年生にだってきちんと伝わっている。そんな素晴らしい作品を遺して死ぬ。映像作家冥利に尽きると思います。
謹んでご冥福をお祈りします 合掌。

「ほたるのはか」 

 映画「火垂るの墓」を見ました。僕は、『戦争をしたくない』『死にたくない』と思いました。

 お兄ちゃんが、妹のお世話をしていました。一番、心に残っている場面は、病気になった妹に、栄養を付けようと、お兄ちゃんが畑から、サトウキビを盗んだ所です。警察に連れていかれました。妹を見て泣いていたお兄ちゃんは、とても可哀そうでした。戦争がなければ、お兄ちゃんは、泥棒をしなくても良かったのにと思いました。

 今日は、長崎に原爆が落とされた日です。僕にも弟がいます。この映画を観て、これからもずっと家族で仲良く、暮らしていきたいと思いました。弟とも仲良く遊びたいです。