遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

広島原爆の日-被爆75年 世界が連帯して「過ち」を繰返さない

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上の写真は、朝日新聞社が撮った数年前の8月6日の朝8時15分の広島の光景です。原爆ドーム近くで、足を止めた市民が黙とうをしています。

遠くで、平和公園原爆ドームの方に手を合わせる女性の姿がドームの鉄骨越しに見えます。

人間のポーズで一番美しいのは、祈りの姿ではないでしょうか、この写真を見るたびに私はそう思います。

8月6日が、何の日か知らない人が増えているとか。

1945年(昭和20年)の8月6日と8月9日と8月15日に、何があったのか知らない人たちが増えているようです。

1945年8月6日午前8時15分、広島に原爆が投下されました。

当時の広島市の人口35万人(推定)のうち9万~16万6千人が被爆から2~ 4か月以内に死亡・戦死しました。原爆投下後も含め56万人が被爆しました。

私は20代のはじめ、8月6日の「広島平和記念式典」に参列しました。その後、広島を訪れるたびに平和公園に足を運び慰霊の祈りをささげてきました。

私が生まれたわずが8年前に、人類史上最悪の、そんな悲惨な日がありました。

おりしも、ベイルートで135人以上が死亡した大爆発事故が起こりました。ベイルート市民が撮影した爆発の瞬間の動画を何度も見ましたが、不注意による大事故とはいえすさまじい爆発に戦慄を感じます。

75年前の今日、広島は戦争による核兵器により一瞬にして数万人の命が奪われました。人類史上、広島と長崎に落とされた原子爆弾以外に核兵器が使われたことはありません。今後もそのようなことはあってはならないことです。

世界が連帯して平和に取り組むべき時が来ています。広島に訪れて平和公園に足を運ばなくとも、世界中の人が連帯の意味を分かりあえる時だと思います。

「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」

合掌