最終回ですので、大御所・真打登場ということで、3つの風景画のご紹介です。
フィンセント・ファン・ゴッホ「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」(1890年)。
次は、モネの「グラジオラス」(1876年)。
色を作るためにパレット上で混色せずに、単色をキャンバスに置くことで、完璧な造形と色と光を表現するモネ。いまさらながら、何度見ても彼の多くの作品は後世にまで私たちを感動させてくれます。感謝。
本邦初お目見えの作品だそうですが、この作家の作品は初めて知りました。
ドイツの画家だそうです。第一次世界大戦に従事し、帰郷してからはこのような簡略化した風景画をよく描いたようです。自然には存在しない原色を、例えば岸辺の強烈なオレンジや複雑な空の色などによる風景描写が洒脱で、今回の展覧会で最も惹かれた作品でした。