遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

台風とバリゴの気象計

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「私はうつ気味で厭世的で無気力傾向にあります」と知人に甘え気味の近況報告をしたら、「それは低気圧のせいでは」という涙が出るような温かいお言葉を返していただいて、おかげでうつも厭世も無気力も少し和らいだ。私の無気力傾向は、低気圧のせいではないと思うが、自己分析したような「甘え」なのかもしれないと思ったら少し楽になった。

ところで我が家の気象計は、ドイツのバリゴというメーカーのもので、3センチくらいの厚さの、メモリが刻印されたディスクが3段重ねになっている。その刻印付きディスクが、上から順に、気圧と温度と湿度を示してくれる仕組みになっている。いまは私が買ったころの倍くらいの値段(36000円前後)になっている。高すぎる!

いちばん上の気圧を示す針は、1015hPa近辺のいつもほぼ同じ位置にあって、正常に作動しているのか疑わしい。ただ台風が近づくとその作動チェックができる。
20日に、台風が近畿に近づいたときの気圧計のようすが上の画像。1000hPaあたりを針が指し示していて、「気圧下がってきた」と気づかせてくれる。とりあえず、動作確認はチェックできた。

私は台風がことのほか怖い。1959年9月の伊勢湾台風(929hPa)と1961年9月の第二室戸台風(925hPa)がものすごく怖くて、トラウマになっている。とくに後者の第二室戸台風の強烈な風は本当に恐ろしかった。時間にして数時間ほどの幼児体験なのだが、忘れることができない。だからいまだに台風の動きは気になって仕方がないのである。

今年は、北海道や東北に甚大な被害を及ぼす例年にない変な動きをする台風が多くて、異常気象が原因していると思われる。もう今年はこれでおしまいにしてほしいものだ。台風で被災された方、被害に遭われた方に、心よりお見舞い申し上げたい。