オルセー美術館のモネの傑作「アルジャントゥイユの橋」が
何者かによって傷つけられた。
仏テレビTF1などによると、同日午前0時ごろ男4人女1人のグループが館内に侵入。 警報装置が鳴り響き、5人組は逃走する直前、作品に拳で一撃を食らわせたとみられる。 亀裂は絵の右寄り中央部に横に走り、修復が不可能ではないものの困難が予想される。 被害額は算出不能という。 「アルジャントゥイユの橋」は縦約60センチ、横80センチの油彩画で、同館の中心を なすモネのコレクションの中でも傑作といわれる。
作品が持ち去られたわけではないし、
ズタズタに切り裂かれたわけではなく、
傷は致命的ではなくて何よりであったが、
非常に腹立たしい事件である。
この「アルジャントゥイユの橋」の複製画を買った。
絵画とそぐわない生活空間に飾っていた、
今から思うと、私は少し恥ずかしい若者だったが、
大好きな思い入れの深い作品。
南フランスの溢れる光が、
やわらかな大気が描かれている。
実際の風景より、印象的に描かれている。
少々の傷には負けない、
生命力がある作品である。