遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

イモ中心なら食えると農水省

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冬野菜(ダイコン、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、ハクサイ)の収穫をすべて終え、いよいよ春野菜のための菜園活動始動。というわけで、2日前にジャガイモを植え付けました。

3種類のジャガイモのタネイモをそれぞれ、キタアカリ12個、ダンシャク8個、メークイン6個、植え付けました。今日は生暖かく、今雨が降っていますが、ジャガイモはちゃんと芽吹くかどうか心配です。残ったタネイモは3種混合ポテトサラダにしておいしくいただきました(笑)。

ところで、朝日の夕刊素粒子で「銃後の備えも怠らず。非常時にはイモさえ作れば飢えることはない、と農水省。銀しゃりなんぞ、ぜいたくは敵。」とあり何のことかと検索すれば、元ニュースはこういうことでした↓

食料輸入止まっても、イモ中心なら供給可能 農水省指標
農林水産省は17日に原案をまとめた「食料・農業・農村基本計画」で食料自給率目標(カロリーベース)を50%から45%に下げる一方、日本の食料生産力を示す新たな指標を示した。もし食料の輸入が止まっても、国内農業をイモ中心に切り替えれば必要なカロリーを確保できるという。(朝日新聞2015年3月18日)

要するに、国内で食料をまかなうには、コメ中心の農業では無理があるが、イモ中心の農業に転換すれば、国民に必要なカロリーは国内自給で確保できると、農水省は言っているようです。その「食料・農業・農村基本計画」は、お家芸閣議で決定されるようですが、決定されたら農家はどうなるのかは私にはよくわかりません。

目標自給率は45%に下げるけれども、コメをイモに転換してカロリー確保に努めましょうということなんでしょうか。おそらく農家は「はーっ??」という反応なのでしょうが、全中も骨抜きにされたいま、農協に泣きついても救われないようなイヤな予感。

農水省の基本計画では、「食料輸入が止まっても食料難はまねかない」という解釈で間違っていないと思います。現場を知らない役人が作った基本計画など、あまり信用できませんが、それより、イモを作って農家の農業経営は成り立っていくのかそちらも不安です。

いずれにせよ、食料の輸入が止まるような事態だけは何がなんでも避けてもらいたいものですな。農業問題を考えることは大事だけど、同時に、食料輸入をしている相手国と仲良くするための外交努力を怠るなと、言いたいわけであります。