遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ドイツのスーパーのからっぽの棚

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ドイツのとあるスーパーが、外国人差別に抗議する意味で試みたこと。それは、外国産商品を店内の棚からすべて撤去することでした。

このスーパーのオーナーは、自分たちは海外に頼り頼られ存在していることを、からっぽになった棚で示しました。

農水省の情報サイトによると、日本の「カロリーベース総合食料自給率」は、38%だそうです。(http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/011.html

同じく、ドイツは95%だそうで、想像通り日本よりはるかに高いものです。

それにもかかわらず、外国製品を撤去すると、棚はほとんどからっぽ状態になっていることに驚きます。特に大きく空虚になった棚の画像がアップされているのだろうと思っていたのですが、その他の売り場の写真や店内の動画を見ても、閑散とした棚がほとんどでした。

繰り返しになりますが、多様性を否定していても自分たちの国単独では生きていけない!、外国人差別などナンセンスだ!というスーパーの主張は、からっぽになった棚で見事に立証できました。

少子高齢化による労働力不足と第一次産業への無策による食糧難が目の前に迫っている日本は、ドイツとは比べられないほど切実なため息と舌打ちの出る問題であります。