遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

既婚の母でも未婚の母でも

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昨日、カーラジオでパーソナルティが話していたことに驚愕して、家に帰って調べてみたら、こんな情報が載っていた。
 
内閣府が2012年に発表した「子ども・子育て白書」によると、2010年時点で、50歳までに一度も結婚したことがない「生涯未婚率」の割合は、2005年と比べ男性は約4.2ポイント増の20.14%、女性は約3.4ポイント増の10.61%となり、いずれも過去最高の数値を記録しています。
 
50歳までに一度も結婚したことのない人の割合を「生涯未婚率」というのだそうで、その生涯未婚率が男が20%女が10%を超えたというのである。それも4年前に。
 
バツイチはそこらにごろごろいるが、そう言われれば確かに高齢で未婚の男女もごろごろいる。私のごく近い人々に中にも、男2人女1人が生涯未婚率を上げることに貢献している。本人たちはまだ「希望」は捨てていないようだが、私から見ればうらやましい人種でもある。
 
「束縛されることの少ない自由」が必ずしも幸せ・理想とも言えないが、私などこの歳になっても「早く風呂に入れ」「早く食卓につけ」「TVの音量がうるさい」「〇〇はいつやってくれるの」などと実に不自由である。私は自分で何でもできるはずなので、一人で生きても問題ないはず。いまから独身でも何ら問題ないなと再認識した。
 
それにしても、こんな未婚率では、人口問題は大変なことになる。「子ども・子育て白書」で問題になるのもうなずける。結婚していなくても妊娠・子育てができる社会に早く移行すべきだと思う。シングルマザーという「世間体」が問題なのではなく、女が男を経済的に頼らずに子育てができる社会をつくる(=女性の貧困率の解消)ことが肝要なのだ。
 
子どもを持つ女性が、経済的理由で再婚をして、その再婚相手の男に実子を殺されたり暴力を振るわれたりするケースは、枚挙にいとまがない。また、シングルマザーが昼間のパート勤めと深夜のパート勤めをしなくてはならなくて、夕飯を一人で食べる子供たちも後を絶たないと聞く。
 
内閣が「女性活躍大臣」を置いても、何も機能していないし、そうやすやすと問題解決できるはずがない。(それどころか、早々と国会は解散してしまって新年まで国会が機能していない。)旦那は要らなくても子どもは欲しい女性はたくさんいると思うので、女性の生きやすい社会になることが望まれる。
 
未婚率が上がってもよし
=従来の婚姻スタイルに拘泥しなくてもよい
→既婚母も未婚の母も世間体は同じ
→親子や夫婦が別姓でも問題ない仕組みの整備
出生率の落ち込みの緩和
→尻すぼみの国勢の解消。
こういう状況になるように、10年以内をめどに検討するべき。
 
消費税の増税を先延ばしにするのはいいけど、私が示したような国勢を維持するための具体的な対案(女性の社会進出や少子化の解消)を、まさに今マニフェストに盛り込まないと手遅れになるそうな気がする。