遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

政府の皆さん、魂をバージョンアップし、心の壺は割って、頭のマゲは切りましょう

2月23日、自民党萩生田光一政調会長は、さいたま市で開かれた党会合であいさつし、少子化対策として、児童手当の所得制限の撤廃より、新婚家庭への住居支援を優先する考えを示しました。

この「壺議員」が言うことはいちいち統一教会の方を向いている気がするのですが、結婚で「家庭」を築くことが少子対策じゃなくて、国民の仕事や収入がきちんと確保されている社会を作るのが政府自民党の仕事だということが判っていないとんちんかんのようです。心の壺を割ってから、いろいろ語ったほうがいいでしょうねこの男は。

萩生田発言は、とり急ぎの政策としての、いまの子育て世代に真水の支援をしようとする動きに水を差す発言であり、政府の動きを止めようとするもので岸田内閣は看過できないのではないでしょうか。

また、自民党を支援する宗教団体が反対する同性婚を認めて、多様性のある家庭を増やす方が少子化対策になります。男の同性婚でも女の同性婚でも、子どもを育てることはできます。養子縁組や婚外子などの子どもを育てることなどができますからね。壺議員では、こういうことは理解できないでしょうね。

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また、岸田文雄首相が掲げる「子ども予算倍増」について、木原誠二官房副長官は21日夜の報道番組で「出生率が上がってくれば倍増が実現される。効果がなければいつまでたってもできない」と述べました。

これまた本末転倒の発言で、出生率を延ばすことなどあれこれ考えて予算を付けて少子化対策をしようとしている政府に反するもので、政府高官の発言とはいい難いとんちんかんぶりです。

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自民党や官僚には、日本のトップクラスのエリートたちが多くいます。木原副長官もその中のひとりですが、コンピューターに例えれば、CPUやメモリーのスペックは十分だが、OSのバージョンアップがなされてなくて、いうなれば、魂のバージョンアップがなされていないといったところでしょうか。

高性能のコンピューターにもかかわらず、オペレーションシステムが20年前のもので、もう使い物にならないくらい陳腐化されています。しかも、使うデータが足らなかったり古かったり改ざんされていたりで、高性能のコンピューターが出した回答でも信頼性は皆無です。
AIに仕事をしてもらった方が、少なくとも日本の脆弱部分を補完する良い政策を構築できるような気がします。しばしば「そんなデータでは解が見えません」ともAIに言われるでしょうけどね。

ということで、自民および官僚エリート集団は、まだチョンマゲを結ったままのOSで仕事をしているようで、OECD各国の最後尾に位置したまま抜け出せないようなバージョンで仕事をしているこの20年なのであります。