輝く女性政策、それじゃない感 トイレ?キャラ弁推し?
政府が掲げる「すべての女性が輝く社会づくり」。トイレが快適になれば、女性は輝くといい、キャラ弁をつくるお母さんを持ち上げる。なんでそうなるの?
トイレを取り上げたのは、有村治子・女性活躍担当相の発案。「女性にとって、トイレは毎日お世話になっているもの。女性の暮らしの質を高めるには、トイレの空間を変えていくことが大切だ」という趣旨だったという。
(朝日新聞デジタル 6月26日)
トイレを快適にするのはいいと思うが、それは当たり前のこと。わざわざ女性活躍担当大臣が言うまでもないことだ。それより、実現が困難で優先度の高い諸課題が山積する。たとえば、待機児童数問題などだ。少子高齢化社会の抜本的解決を本気で考えているとは思えない。
そのうえ、がんばってキャラ弁を作れとは、トホホと言いたくなる。
「キャラ弁作りはもうやめましょう」が、本来の女性活躍への応援態度ではないか。子育てをしながら職を持ち、キャリアを重ねたいと思っている女性から見れば、快適トイレもキャラ弁応援も、情けないほど低レベルで涙が止まらないのではなかろうか。「冗談だった!」などと後で言わないでもらいたいものだ。