
【読売新聞ワシントン】
イスラム国は油田地帯を制圧しており、石油の密売で1日1億円以上の資金を稼いでいるとされている。この資金力にものを言わせて、世界中の若者たちを兵士として迎え入れており、その数はすでに1万人を超えているとも言われている。アメリカでは、イスラム国に参加しようとした若者たちが出国を取り消されたというニュースも新しいところである。
あの日から13年経っても、いつまでも血なまぐさいキナ臭いニュースが後を絶たないことが嘆かわしい。いずれにせよ、あと3か月でアフガンから手を引く米国は、新しい勢力イスラム国と戦いを始めることになる。残念ながら、その戦いの終わりがいつなのかは誰にもわからない。
当面は空爆での攻撃が中心となるようだが、戦いが長引き、日本の自衛隊が、どんな形にせよイスラム国壊滅作戦に加わらないことを祈るばかりである。わが国での「9.11」のような悲劇は、想像上だけのことにしてもらいたいものである。