遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

実弾射撃場のリスクシナリオ

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ミリタリー調のものを所有したり身に付けることに、

拒否反応がある。


とはいえ、トレンチコートやジッポーのライターなど、

機能的だという理由で、使っていた時期もあった。


本物の戦争で使用するために開発進歩をしてきたもので、

一般的な暮らしの中に入り込んでいるのものは、枚挙にいとまがない。

文明の利器と呼べるものは、

ほとんど軍事目的で進歩してきたと言っても言い過ぎではないだろう。

この記事を入力している、パソコンなどその代表例である。


だけど敢えて、たとえば迷彩服や、ミリタリー調の時計などは、

決して身に付けないように暮らしてきた。


本物の銃で実弾を撃たしてくれる射撃場、

どうしてあんな場所に人は近づくのか、常々不思議であった。


長崎の旅行者が、釜山の射撃場の原因不明の大爆発で被害に遭われたのは、

実に残念で痛ましいことであり、ご家族には気の毒なことであった。


私は射撃場の、設備のレイアウトがよく分っていないのだが、

実弾を込めた銃口が、何メートルか先の的に向けられずに、

射撃をしている人たちに向けられる可能性があるのかないのか、

その安全性が、甚だ疑問なのである。

なので、「どうしてあんな危険な場所に人は近づくのか、常々不思議だ」

と思っているのである。


で、昨日はサイパンの射撃場で乱射事件があったらしい。

すわっ、私の危惧していたことだと思ったら、

乱射した犯人の所持していた銃やライフルでの、事件だったようだ。


私のごく近しい知人は、確かサイパンによくダイビングに行っていたと思うのだが、

観光客が集まる射撃場というのは、とかく危険な場所だと再認識した。

次に会ったらその忠告はしておこう。

ダイビングでサメに襲われるより、はるかにリスクは高い。


サメで思い出したが、

大きな水族館での、大プールでのシャチのショーは、

迫力があり実に楽しいものである。


シャチの英名は「キラー・ホエイル」

オタリア・アザラシ・イルカ・ホッキョクグマ、時にはクジラやサメなどを、

捕食している。


TVのドキュメンタリーで、シャチがオタリア(オットセイのような海洋動物)を、

捕らえて食べるところを見て戦慄が走った。


音もなく海中から近寄ってきたシャチが、水のない砂浜に体を乗り上げ、

波打ち際の浜辺にいるオタリアを、がぶりとくわえて飲み込んでしまうのである。


水族館のシャチのショーで「シャチ君とキスしたいお友だちはいますか?」

というコーナーがある。

子どもがプールサイドで待っていると、

シャチ君がプールサイドに全身を乗り上げ、チュッとキスをしてくれるのである。


それは、大自然の浜辺でオタリアを襲うシーンととてもよく似ていて、

とても怖いことを発想してしまうのであった。

よく飼い慣らされて餌もたっぷり与えられて、

哺乳類ではもっとも知能の発達したシャチなのだが、すこし心配ではある。


話が逸れたが、観光客目当ての実弾射撃場で、銃を持った人間よりは、

シャチ君の方が、100倍くらいは安全だろう。

とにかく、戦争であれ、紛争地域であれ、射撃場であれ、

実弾の入った銃の銃口を向けられるようなシチュエーションには、

立ち会わないようにしたいものである。