遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

モーツァルト:レクイエム/カール・ベーム

イメージ 1

 
モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626

ウィーン国立歌劇場合唱連盟
ノルベルト・バラッチュ(合唱指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)

録音時期:1971年4月13-14日(セッション)
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール


モーツァルトが世を去ったのは1791年12月5日、

36歳の若さであった。


さて、突然にスピーカーを購入し、オーディオ魂に火をつけてしまった私、

本日、プリメインアンプとCDプレーヤーが届き、

午前中に仮セッティングを完了。

ちなみに、アンプとCDプレーヤーは、マランツの7003シリーズにしてしまった。



新システムで最初に聴く一枚は、

昨夜のフィギュアスケートのNHK杯でも、

誰かがショートプログラムの演技に選曲していた、

モーツァルトの「レクイエム」と決めていた。


先ごろ購入した、グロモフォンの111年を記念したBOXにもある、

1971年録音のカール・ベーム指揮のウィーン・フィルの名盤。

レクイエムは、モーツァルトの遺作、

というか、生涯をかけて手がけた作品で、未完成に終った大作である。



今日の午後は、父親を家内と妹が連れ出していて、

家の中は私ひとり。

思う存分アンプのボリュームを上げることができ、

我が家は、俄かコンサートホールに変貌を遂げた。



この作品は、ウィーン・フィルウィーン国立歌劇場合唱連盟が、

ベームの指揮棒に見事に応えた作品で、

遺されたものたちの魂は、悲しみを通り越し荘厳な宇宙にいざなわれ、

救済されるのである。

宗教的なことは私には分らないが、

母の胸に抱かれたような音楽には、

間違いなく救済される。

このレクイエムがそれを証明している。


あっさりと組み上げてしまった、私の新しいコンポは、

古い録音の隅々にまで血を通わせてくれたと思っている。