遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

急な坂で元気をもらった昨夜の「ポリタスTV」「報道ヨミトキMONDAY」

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昨日は、日中に散歩が出来なくて、19時からのYoutube津田大介のチャンネル「ポリタスTV」を聞きながら1時間余りウォーキングしました。

「ポリタスTV」の月曜日「報道ヨミトキMONDAY」は、青木理と富永京子(立命館大学産業社会学部准教授)が隔週で登場し、津田と一週間のニュースを振り返るというもので、2時間におよぶ二人だけの意見交換の番組です。有料会員は、青木理の登板日には第二部まで用意されていて、アーカイブに残らない面白い話が聞けるそうです。

昨日は、けわしい坂道の手前から坂をのぼる間中ずっといい話が聞けたので、坂が苦になりませんでした。以下その内容について少しふれます。

最近よく聞く話で「新聞の契約をやめた」というフレーズ。とりわけ、朝日新聞にガッカリして「朝日をやめる」という風潮があって、確かにそういう記事もあるが朝日が森友問題を取り上げなかったらいまだに安倍政権はつづいていたかもしれないし、世の中を変える立派なスクープもあるわけで総体で見たら権力に意見できる新聞ですよ。また、新聞社側は読者の意見をかなり気にしているはずですから、購読者としての意見をどんどん直接届けるべきですよ、とも述べていました。

ポリタスTVでも気に食わないゲストを出演させたからと、有料会員をキャンセルする人がいたようです。しかし、すべての人に100%満足な番組作りは不可能ですが年間250回のうち240回は満足いただけるんじゃないかなと思っていますとも津田は言うのでした。

富永は番組冒頭で、最近地上波TVを見ていて、NHKのドキュメンタリーはさすがだなと思うところがいっぱいあるし、「おはよう日本」や「あさイチ」は、意外としっかりとした社会問題を提起しているいい番組だ、とも言っていました。

(以上が坂道で元気が出ただいたいの内容です。)

嫌な政権が長く続いていて、人々の怒りの沸点が相当低くなってきているような気がするのですが、ほかならぬ私も朝日の記事やNHKの番組にむかっ腹を立てることが多くなっています。朝日もNHKも契約をやめようと何度も思っています。

しかし、昨日の津田と富永の話を聞いていて、考えを修正しました。朝日もNHKも私を100%満足させてくれるわけでもないのだから、良いところをピックアップしていこうと歩きながら考えていました。

あまりにも短絡的ですが、私の子供世代のような二人にちょっと諭されたような気になりました。実際、朝日の記事をもとにブログを書いたり、NHKのドキュメンタリーやEテレの番組は録画してまで見ている身ですので、もともと半分くらいは承認しているのですけどね。

私は、嫌なことでもたいていのことなら一晩寝たら忘れられるタイプの相当楽観的な人間ですが、自身の年齢(頑固ジジイ化してきた)と日本中を覆う主に政権とその周辺が作り出す悪玉環境ホルモンのせいで、嫌なことを引きずってしまいがちな体質になってしまいました。

若い人たちには、地球温暖化ジェンダー差別などに心を痛めて社会を改めたいと思う人が少なからず出現しています。心ある大人たちが、SNSなどで発信し続けているからでしょうか、SNSにもいいところがあるものです。

少しづつでしょうが、元気が出るホルモンが自分たちの体内にもこの国にも分泌されているような気がして、萎えた心が回復してくるのでした。