遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

タンス預金は危ない、オレオレ詐欺とマルサの標的になる

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日銀発表によると、《個人(家計部門)が保有する現金が、初めて100兆円を突破した。前年同期と比べ、5・2%増の101兆円と過去最高となった。高齢者を中心に、自宅で現金を保管する「タンス預金」を増やす傾向が強まっている。》という。

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家計部門の「現金・預金」はあわせて1056兆円で、預金が955兆円で現金(タンス預金)が101兆円となっている。これに加えて企業の現金と預金が311兆円で、金の流れはうっ血状態で私の家計に流れ込まないはずなのだった。

こんなニュースが流れたら、「振り込め詐欺集団」に圧されていた「オレオレ詐欺集団」がまた活発に暗躍しそうで、老人だけでお暮しの家庭はお気を付けください。

というわが家も老人だけ所帯なのだが、タンスにも銀行にも預金はない。しかしそのことを他人に外形上知らせるすべがないのが困ったことである。勧誘の電話はよく鳴るし、訪問販売らしきピンポンもよく鳴る。私は、電話はほぼ出ないし、出てもさっさと切る。ピンポン訪問者とは、ほぼほぼ面談しなくて、インターホン越しにお引き取り願う。その双方とも担当は男の私。

こういう時に男は役に立つ。先方も、電話先や訪問先が男と知ると「チッ」と舌打ちするのが聴こえるような気がする。ことほどさように男がイヤそうである。

なので、女性が対応するなら、ウソでもいいので「旦那」や「息子」に「相談する」と言うべし。「自治体(消費者相談窓口)」「弁護士」「警察」に「相談する」でももちろんいいと思う。

いずれにせよ「オレオレって、オマエ誰?」と冷静に対処し急かない行動で防御しましょう。

それにしても、現金を持ち歩くとか家に保管しておくというのは危ないのでやめなさいと言いたいが、預金金利はほぼゼロだし、ATMの手数料は高いし現金で持っておくというのも仕方ない面もあるか、なるほど。

だがひょっとすると「タンス預金」は所得税相続税対策なんだろうか。現金数千万円の租税はバカにならないから隠したままにしておこうということなんだろうか。

だとしたら100兆円のタンス預金にかかる税収数兆円(?)が取りっぱぐれることになる。国税(マルサ)にも頑張ってもらいたいものだ。