◆関西将棋会館の移転
大阪市の福島にある関西将棋会館(上の画像)が、大阪府高槻市に移転になります。
建設予定地は、高槻駅のすぐそば(大阪より)の市バスのロータリー(単なるバス置き場)です。一等地にもったいない土地利用だなあと思ってたところ、なんとそこに将棋会館が建設されることになりました。
将棋連盟が福島の会館の土地を売り、高槻市から駅前の土地を購入して自前のビルを建設するそうです。連盟の佐藤康光会長の記者会見では、2023年度の移転を予定しているとのことでした。
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JR東海道線でのアクセスでは
京都駅から高槻駅ヘは、新快速で12分、快速(各駅停車)で21~23分
新大阪駅から高槻駅ヘは、新快速で10~11分、快速で15~16分、各駅停車で20~21分
大阪駅から高槻駅ヘは、新快速で15~16分、快速で20~21分、各駅停車で25~26分
と、利便性もアップしました。
藤井聡太二冠のように東から大阪に入る棋士は、23年度からは京都駅からのアクセスとなると思います。前泊をするにしても、大阪市内、京都市内どちらで宿泊しても便利です。
取り立てて名物のない高槻市は、いい誘致活動をしたと思いますし、「高槻ってどこ?」が解消されて全国区になることでしょう。
◆将棋会館(千駄ヶ谷)の移転
一方、連盟本部のある千駄ヶ谷の将棋会館は、24年度に同じ千駄ヶ谷の新しいビルの一部を購入することによる移転が決まっています。
ところで、私が思うに、将棋もそろそろ椅子による対局ができる設備にしてはと思います。
女性棋士には先天性の筋疾患で、畳に座って指すのが難しい棋士がいるようで、連盟は特例で椅子とテーブルでの対局を認めているようですが、基本は椅子対局にして、正座でなきゃ困るという棋士は正座の可能な椅子(床几など)での対局にすればいいかと思います。
実際、対局中にトイレに行く時につらそうな棋士や正座が長くできない棋士は多く見受けられます。朝日杯やマスターズやコロナ禍のNHK杯のように椅子による対局もありますので、子どもたちへの将棋の普及のためにも椅子対局にするのも一つの方向性ではないでしょうか。
囲碁はチェスと同じく国際的なゲームですし、椅子の対局がほとんどですが、日本の棋士の中には椅子に正座したり胡坐で座る人も時々見受けます。将棋もそんな感じでいいのではないでしょうか。「選択的椅子・正座対局」といったところでしょうか。
東西の会館が新しくなる機会に、連盟は将棋を指す人たちの足腰にやさしい環境づくりも視野に入れてほしいと思います。