昨日は、将棋の王座戦決勝トーナメントの準決勝が行われました。
対局したのが、藤井聡太七冠と羽生善治九段(永世七冠)で、先手番の藤井七冠が勝利しました。
藤井七冠は、残りひとつの王座タイトルを取ることで八冠(全タイトルを同時保持)制覇となりますが、永瀬王座の挑戦権をかけて、後日渡辺明九段と豊島将之九段のもう一方の準決勝の勝者と決勝を戦うことになりました。
現在、棋聖戦(5番勝負)のタイトル戦の只中で、7月7日からは王位戦(7番勝負)が始まりますが、当然ながらそのどれもを防衛しなければ八冠にはなれませんので、一局一局をしっかり戦っていく必要があります。
ところで、話は変わりますが、冒頭の画像は日本将棋連盟がアマチュア棋士に交付する段位の免状(認定証)です。これは、「初段」の免状で、もっとも下の段位のものです。
この免状はすべて手書きで、時の日本将棋連盟の会長・名人・竜王の自筆の著名で認証されます。
6月に連盟の幹部・理事が交代し、佐藤康光九段に代わって羽生善治九段が会長に就きました。また、5月に藤井聡太名人が誕生し、竜王と名人のダブルタイトル保持者になりました。
ということで、現在の免状は羽生善治会長と藤井聡太竜王名人の自筆の署名のある特別な免状となっています。
アマチュアが連盟の規定によって段位を獲得できても免状の交付は任意ですが、現在の羽生・藤井ゴールデンコンビの著名の免状は、通常の5倍人気だそうで、現在3か月の待ち状態だそうです。
名人と竜王の大切なお仕事に免状のサインがあるのですが、日本各地で行われるタイトル戦の合間を縫って、千駄ヶ谷の将棋会館の連盟事務室で藤井竜王名人はこの免状に名前を書いています。
昨日は、将棋会館で王座戦の藤井vs羽生対局が行われましたが、お二人とも対局の前後には免状の何枚かがサインをされたのでしょうね。
ちなみに私は「観る将」初段くらいで実力が伴っていませんので、残念ながら3万3千円の初段の免状料金を払っても、この黄金の免状をいただけないことは言うまでもありません。