米国大統領選挙まであと35日。
きょうは、4回予定されている大統領候補者のテレビ討論の第1回目が行われた。私はCNNでリアルタイムで見たが、飢えたサルが食べ物をめぐって争ってるようにしか見えなかった。
なぜそのように見えたかというと、声のデカい愚かなサル(トランプ大統領)が、バイデンの言葉を何度も遮るからだった。
全米の視聴者は、こんな猿芝居を見るためにテレビの前に座っていたのだろうか。
司会者がいくつかのトピックに絞って、それぞれの候補者に質問を投げかけ、それについて2分間が与えられ自由に答えができるというルールを、トランプはことごとく破り続けた。
トランプはバイデンがしゃべっている2分間を待てなくて、横やりを入れ妨害する。単なる雑音に過ぎなかったが、それは「戦略」に富んでいる行動だった。
都合の悪いことを質問されれば、関係ないことをしゃべり続け、相手が自分を批判すればそれを遮り妨害する。
最もホットな最近のニュースは、トランプがほとんど毎年所得税を払っていなかったこと。払っていた年は、わずか750ドル(約78,000円)だったこと。そのことについて、(バイデンではなく)司会者にどういうことかと質問されたときも、直接関係ないことを喋り、司会者の質問をうやむやにした。
そういう戦略、つまり討論会を破壊するという方法は、卑怯だが能無しには他に選択肢はなかったのだろう。
アメリカという大国が、こんな愚か者を4年間も大統領に擁いていたことを心底気の毒に思う。
コロナ禍の中、今回は初の郵便投票が実施され、投票数の6割を占めると言われているが、そのルールでバイデンが当選したら大統領選挙そのものを無効にする考えをトランプは持っているようだ。
なるほど、きょうの討論会を見ていると、選挙そのものをぶっ壊す気のようだ。
私に投票権があれば、誰がトランプの対立候補に立っていても、たとえ95歳の老人だったとしても、トランプに投票しないし、棄権もしない。
討論後のCNNの調査で、討論会はどちらが勝利したかの問いに60%がバイデン、28%がトランプという結果だった。
こんな討論会ではどちらが勝ったかとかいう問題でもなかったと思うが、莫迦は4年で下ろすことができるだけまだ米国は良い方なのかもしれない。うちらは8年近く莫迦が君臨していたのだからなあ。