遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

菅と石破の総裁選出馬記者会見の感想

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菅義偉が掲げた政治理念が「自助・共助・公助」。自助や共助でどうしてもできないことだけ公が力を貸す、国は積極的には何もやらない。そういうことをNHKのスタジオでフリップに自署で示した。もっと別の政治理念が見つからなかったのだろうか、嫌われたいのかバカか、どちらなのだろう。好物のパンケーキ食って余生を過ごせば楽しいのに。

一方、石破茂が「モーニングショー」にスタジオで生出演していた。
発する言葉は真っ当で、さすがの青木理も玉川徹も返す言葉がないほど現時点では納得できるものだった。

自民党総裁選挙出馬記者会見での石破も同じで、記者の所属の大小に関係なくに分け隔てなくすべての質問に答えていた。

記者の質問が微妙な問題で答えが見つからない場合でも、「仮定のことについてお答えできない」というような答弁で逃げるのではなく「それについて明確な回答はできないけれど、角度を変えた観点でいうと自分はこう考えている」と持論を展開する。

「浪人」暮らしが長いので勉強時間はたっぷりあったし、自分ならこうするこう答えるのにという駄目サンプルがいつも目の前にいた。

辞める総理が無知無恥無能だったからとはいえ、石破茂の真っ当さは、この人が8年総理大臣だったら世の中変わっていただろうなと思わずにはいられないのだった。

しかしながら、石破が総理になることは絶対ないので、安倍は枕を高くして寝られる。

望みは、安倍よりは1ミリくらいましな菅新総理が「安倍退治」をするかどうかだ。まずは、「官邸官僚」たちをどうするのかだが、今井や佐伯といった官邸官僚たちがそのまま残るのだったら、安倍退治は私の夢のまま終わってしまいそうだ。

苦労人の菅新総理がおぼっちゃま総理の後始末をやらされるだけで、選挙管理内閣を組閣するだけで終わるのかどうか、長くて今後1年で菅の有能さについての答えは出る。

菅政権が安倍傀儡政権のような性格なら、野党はずっとツッコミどころが満載なわけだから自分たちに向けていい風が吹き続けることになる。

野党は自分たちの足引っ張りをすることなく、私利私欲を捨てて他でもない国民のためにありとあらゆる作戦でぜひ頑張ってもらいたい。