自民党の総裁選、今回は国会議員や地域の代表者の投票だけでなく、全党員の投票によるフルスペックの総裁選になるようだ。
早いもので、診断書の提出もなく仮病の疑いが晴れぬままコロナ対策の失敗で半ば失脚も同然の形で安倍晋三が辞職し1年が経つ。
最近誰かが「安倍以外ならだれでもいいと思っていた昨年の自民党総裁選だったが、いまとなっては安倍よりひどいのが当選してしまった」と言っていたのだが、私もその考えに近い。
安倍と麻生と菅の3人の首相の10年で、日本の何もかもが地に落ちてしまった。
役立たず（安倍）が2度も首相を務め、同じく役立たずで政権交代を許してしまった首相（麻生）が、政権奪還後ずっと財務大臣を務め、役立たずの首相の官房長官をずっと務めた役立たず（菅）が役立たずの首相を務めたのだから、何もかも地に落ちてしまっても当然なのだ。
で今度の総裁選は、菅義偉と岸田文雄と高市早苗という3人の役立たずが立候補するそうだ。
3人のほかに立候補予定だった下村博文は、「総裁選に出るなら政調会長を辞めろよ」と菅総裁に恫喝されたのか、尻尾まいて総裁選から退散したそうなのだ。身の程知らずも甚だしいのだが、もう二度と総裁選には出られない失態だろう。
フルスペックの総裁選なら、菅が当選することはないと思う。地元中の地元である横浜市長選で、小此木があんなぶざまな負け方をしたのは、菅義偉にかかわったら落選するということの証左で、そもそも次の総選挙で菅が当選することさえ心もとないのだ。
苦節10年やっとお役が回ってきた岸田が、安倍や麻生に尻尾を振って後押ししてくれるよう頼んでいることが想像できる。
参院選で1億5千万をばらまかれて、河井夫婦にお膝元の広島選挙区を荒らされたことも水に流すことにしたようだ（笑）。安倍や麻生や菅よりちょっとマシくらいな取るに足らない総裁だから、総選挙の顔になったとしても自民党の挽回は望めないと思うので安心している。
ただ一つ心配ごとがあるのだが、総裁選に出馬しないと言っていた石破茂が心変わりしているらしいのだ。
フルスペックの総裁選だったら石破総裁の目は絶対にないとも限らないので、石破で自民党が選挙を戦ったら野党にはちょっとまずい事態になるかもしれないのだ。
原稿なしで、国政のすべてについて自分の言葉で語れるのは石破しかいないので、この10年の無知無恥無能の総裁・総理と比べられたら、野党にとってはまずいのだ。
ということで、やっぱり自民党の総裁は菅義偉のままでいいという結論に達した。菅義偉を「自民党の顔」にして総選挙を戦ってほしいと心から願う。
自民党党員の皆さん、菅さんはまだ1年しか首相を務めていません、これから本領を発揮するはずですから総裁選では日本の未来のために菅義偉に清き一票をお願いするところです。
