遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

平和を愛する天皇皇后両陛下は日本の誇り

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 1968年に私の中学3年生の修学旅行は、箱根と東京でした。富士山も東京タワーも皇居も初めての体験でした。

 東京で、銀座などを観光バスの中から見学していたのですが、皇居のお濠端をバスが通っていたとき、バスガイドさんが急に上気したような声をあげました。
「あーあー、見て見て!なるちゃん!なるちゃん!」

 窓の外を見ると、浩宮がランドセルを背負って歩いていました。下校途中でした。侍従が少し後についていました。

 きょうのNHK天皇陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」の放送を見ていたら、陛下と同級生のゲストが「陛下は学習院から皇居まで歩いて帰られていた」という話をされていて、私の遭遇した体験を思い出しました。

 ピンポイントで遭遇した体験でしたが、だいたいあの時間帯にあの場所に居れば、なるちゃんの下校姿を毎日見ることができたのでしょう。それにしても、当時の日本は平和な国だったと思います。

 宮さまは、「1966年(昭和41年)4月8日、学習院初等科に入学」とあったので、当時小学3年生だったことになります。

 浩宮徳仁(なるひと)親王は、女性週刊誌などで「なるちゃん」と呼ばれる皇室の幼いアイドルでしたので、私の乗っていたバスのガイドが「なるちゃん!」と叫んでも中学生の私はすぐに反応できたのでした。

 
 あれから半世紀、国民に寄り添い平和を愛する立派な天皇になられた。ご即位に心からお祝いを申し上げたい。

 パレードでの、傍らの雅子皇后の感極まったご様子に(涙目のご様子だったような)、心を打たれた。陛下とともに、平和外交や国際貢献のできる真のファーストレディとして、末長いご活躍とご健康をお祈りしたい。

 今の皇室、とりわけ天皇皇后両陛下は日本の誇りだと思います。

 ところで、今年の12月23日は上皇様の誕生日(天皇誕生日は2月23日に移動しました)なのですが、「平和の日」という祝日にしてもらいたいですね。上皇様の平和への思いが皇室の平和への願いになっていて、「平和の日」にふさわしい日だと思うのです。