遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

藤井聡太七段は羽生九段に勝って王将リーグトップの3勝目をあげました

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対局が終わり感想戦を行う藤井七段と羽生九段(手前)

藤井聡太七段(17)の将棋の対局がある日を、我が家では「藤井デー」と呼んでいます。きょう(10月21日)は、その「藤井デー」でした。

「藤井デー」はグーグルのマイカレンダーに、棋戦名と対局相手とともに予定として保存管理しています。「藤井デー」には、できる限り予定を作らないようにして、自宅でネット中継を見ることにしています。藤井七段の過去の公式戦は、数局を除いてほぼ全局リアルタイムで観戦しています。

きょうの棋戦は王将線挑戦者決定リーグで、対局相手は国民栄誉賞受賞者の羽生善治九段(49)でした。羽生九段には、公式戦では朝日杯(持ち時間各40分)で勝っていますが、持ち時間が長い対局では初の手合いとなります(王将戦の持ち時間は各4時間)。

藤井七段が王将リーグ入りした9月1日から、この対局をとても楽しみにしていました。新旧の二大スターの対局ですから、私のみならず日本中の将棋ファンが楽しみにしていたと思います。報道陣も多く詰めかけていました。
結果は、82手の短手数で藤井七段が勝ちました。羽生九段が感心するような一手も出て、藤井七段は終始落ち着いた態度で集中を切らさず羽生九段と堂々と渡り合いました。同じ部屋では、同じ王将リーグの糸谷九段(31)と三浦弘行九段(45)の対局も行われていましたが、糸谷九段がオリの中のクマのように落ち着きがなく対局部屋を出たり入ったりしていたのとは対照的でした。

その結果、王将リーグの星取表は以下のようになっています。

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藤井七段はリーグトップの3勝目をあげました。負け数は1敗です。

残り2局の対戦相手は、前王将タイトル保持者の久保利明九段(49)(対局日程は未定)と、竜王のタイトル保持者の広瀬章人竜王(32)(11月19日)です。

この残りの二局は、どちらも藤井七段の先手番に決まっていて、先手番の勝率が9割の藤井七段にとっては有利な対局が残っています。

とはいえ、横綱大関クラスとの対局ですので、勝つのは大変なことは確かです、何とか挑戦者になって、渡辺明王将(35)との七番勝負を戦ってもらいたいものです。

最悪でも、このリーグを陥落する3人には該当せず、リーグに残留してほしいと願っています。きょうの1勝は、その意味でもとても大きいものでした。

私にとってもうれしい「藤井デー」でありました。