遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

沖縄の「震える少女」、あれは私です!

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6月23日は沖縄慰霊の日だったが、沖縄全戦没者追悼式で例年のように心無いコピペ原稿を読み上げるだけの安倍首相に、「帰れコール」がさく裂していた。

辺野古基地建設反対の民意を全く受け入れることのない政府への「帰れコール」なのだが、その意味することさえ分からないまま毎年沖縄にやってきてどの面下げて追悼式に出席しているのだろう。(厚顔無恥のサンプルか?)

ところで、沖縄慰霊の日のたびに、あるいは沖縄激戦を伝える資料映像としてとてもよく目にする映像が「震える少女」。

沖縄戦が終わる頃、アメリカ軍が撮影した映像で、震えながら道端に座る少女の姿は、戦争の悲惨さを伝える映像で、今日まで幾度となく放映されてきた。

あの少女は今も元気なのだろうかと誰しもが思うのだが、この度、あれは私ですと名乗り出た女性がおられたようだ。

沖縄戦の悲惨さ伝える映像「震える少女」は自分と名乗り出る

あの少女は、いま那覇市にご健在の81歳の女性で、当時は7歳だったという。私はもっと幼い少女だと思っていたが、戦火をくぐった彼女は今もご健在だというニュースに接してとても感動を覚えた。

二度とああいう子供たちを生み出さないことを心に誓って、戦後のほとんどの日本人は生きてきたと言える。

あの少女の震えは、残念ながらいまだに基地の残る沖縄の少年少女から消え去っていない。しかし、あの少女は私ですと勇気ある告白をされた81歳の女性の出現に、彼らの震えは少し収まったのではないだろうか。

そういう沖縄の痛みが分からない人間には「帰れコール」が相応しいといえよう。