遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

川崎・登戸殺傷事件に思う

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朝一番に飛び込んできた川崎・登戸殺傷事件の速報。(画像は、多くの生徒が被害者になったカリタス学園の関係者。左から、理事長、カリタス小学校・校長、同・教頭)

自殺した犯人の詳しい情報はまだわからないが、51歳の男だそうで、無職だとか引きこもりの可能性があるような気がする。

それにしても、概して「弱者」が悲惨な事件の犠牲者になるのはどうしたことか。広い意味で、いじめの対象でもある。

幼い子供たちや、介護が必要な老人や、抵抗しない障がい者や、力のない女性や貧しい若者や外国人などが「弱者」に該当する。

弱い立場の人たちに、社会全体でもう少し優しくしてもいいのではないだろうか。

たとえば、電車内で声を上げて泣く子どもに黙らせと怒鳴り散らすオッサンは、刃物は持っていないし物理的に傷つけはしていないものの、殺傷事件の加害者にさも似たり、と言えるのではないだろうか。

さらに言えば、加害者たちも視点を変えれば「弱者」たちなのかもしれない。彼らも社会に虐(しいた)げられて自暴自棄になっているのかもしれない。(だからと言って犯罪が許されるはずもないのだが…)

彼らの自殺行為的な犯罪事件は、社会的な病魔として認識して何とか穏やかな世の中にしていただきたいものだ。誰がどうすればいいのだろう?

犠牲者とそのご家族にお悔やみとお見舞いを申し上げます。