相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」事件の第一報を耳したとき、この施設で働いていた人間の、障害者なんていらない!という考えからの犯行だと直感した。一日ニュース報道を見ていて、私の直感がほぼ当たったことを確信した。私の直感が鋭いのではなくて、あまりにも型にはまった事件が多くて、その類型の中のひとつから、あるいは組み合わせてみれば、容易にパターン化できる犯罪なのである。
話は少し逸れるが、大阪市の盛り場北新地近くの朝を通勤時に歩いていると、たった今まで飲んでいたとおぼしき数人の若者に何度か出会ったことがある。こざっぱりとしたかっこうのパーティー帰りの一団といった風情だ。どや顔の幸せそうな顔の彼らは何者なのだろう思ったものだ。
また、数日前、神戸で朝に酒気帯び運転で事故をした若者がいた。20歳で朝まで飲んでいての事故だったという。幸い死亡者は出なかったが、若者が乗っていたのが白いBMWだった。何をすれば20歳の若者が高級車に乗れるのだろうと思った。
今回の容疑者のツイッターを見たら、飲食中の若者たちの集団写真が少なからずあった。自撮りも含めて容疑者が撮った画像であろう。ごくごく乱暴にパターン化すると、北新地で朝に見かけたような若者たちに酷似していた。若くしてBMWを乗り回していても不思議ではない風情の若者たちである。
相模原の大自然に育った若者が東京でどんな仲間と交友していたのだろうかと思わずにいられない。彼は、障害者施設で働くようになってから犯罪を起こすような人間になったのだろうか、いつから大麻を吸っていたのだろうか。いつから「弱い者いじめ」「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」に人生をかけるようになったのだろうか。
謎は尽きない。
容疑者は自殺することもなく射殺されることもなく、逮捕された。いつ悪魔になったのか、なぜ悪魔になったのかなどがプロファイリングされ、広く共有されることを願いたい。
【リテラより】