遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

政府と厚労省の無能と京都ALS安楽死事件

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医師2人が京都市の女性に薬物を投与して殺害した事件。
京都新聞はこう伝える。
京都府警が、嘱託殺人の疑いで、呼吸器内科医の大久保愉一容疑者(42)=仙台市=と、医師の山本直樹容疑者(43)=東京都=を逮捕した事件で、大久保容疑者は、厚生労働省の元医系技官として約7年半働いていたことが、関係者らへの取材で23日分かった。
また、医師2人のうち一人は、「高齢者は見るからにゾンビ」などとネットに仮名で投稿し、高齢者への医療は社会資源の無駄、寝たきり高齢者はどこかに棄てるべきと優生思想的な主張を繰り返し、安楽死法制化にたびたび言及していた。》

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「高齢者は見るからにゾンビ」「寝たきり高齢者はどこかに棄てるべき」とする元厚労医系技官の大久保愉一の考え方で、ああそういうことかと思い当たることが一つ。

新型コロナのPCR検査をなかなか実施しないのは、老人や弱者の自然淘汰を願っていることなのではないだろうか。

神奈川の相模原障害者施設「津久井やまゆり園」で殺傷事件で19人を刺殺し、入所者・職員計26人に重軽傷を負わせた若い死刑囚の、「障がい者はいらない」という考え方が象徴的だが、人の心の奥底に沈んだままだった優生思想的な考え方は、ネット社会の匿名性を利用して日の当たるところまで出てきているのではないだろうか。

京都ALS安楽死事件の当事者だった女性がネットで医師2人に百万円で安楽死を依頼したようだが、大久保愉一がブログで優性思想をまき散らしていたことでの依頼だったようだ。

安楽死医療崩壊などについては厳しくて悩ましい社会問題だが、それはそれでさまざまな社会現象とともに考えて手を打つべきだが、だからといって安易に人を殺めてもいいというのは全く別問題だ。

繰り返すが、容疑者の医師大久保愉一は、7年間も厚労省の元厚労医系技官だった人物である。そういえば、和泉洋人首相補佐官と京都などに不倫出張してた大坪寛子も厚労医系技官なのだが、厚労省の無能を厚労医系技官が表象しているような気もする。安倍内閣や官邸や厚労省こそゾンビだらけなのじゃないだろうか。

PCR検査が実施されない状況は、病気になる人間に医療費を使うのは無駄だという思想と、高齢者や弱者はとっとと死んでくれという思想を表しているものだとは言い過ぎだろうか。

そうとでも考えなければ説明がつかない、政府と厚労省の無能ぶりなのである。