遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

辞退したイチロー、辞職した一郎、辞職して出直したい一郎

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同じ名を持つ「いちろう」3人。辞退したイチローと辞職した一郎と辞職して出直したい一郎。

立派なイチロー以外は、私たちの目の届かないところで静かに生きていってほしい一郎さんである。

辞退したイチロー

生涯3度目の国民栄誉賞の受賞打診に、イチロー(45=鈴木一朗)は受賞を辞退すると、代理人を通じて政府に連絡したようだ。

打診に対して「人生の幕を下ろした時に頂けるよう励みます」と返答があったようで、人生道半ばというところか。

イチローらしい前向きな断り方だが、「生きてるうちは君らに利用されないよ」と言いたいのかもしれない。残念でした、政府は当てが外れました。

イチローMLBや日本野球の「殿堂」入りの打診にはノーとは言わないだろうが、そもそも、国民栄誉賞を受賞するに最もふさわしい人間が「辞退」するような賞が必要なのかなと思う。

政府が人気取りに利用する国民栄誉賞なら、不必要である。

いずれにせよ、現役を引退した後もイチローの行く末が楽しみなことこの上ない。


辞職した一郎

塚田一郎国交副大臣が、「忖度」発言が事実と違うことで迷惑をかけたと、副大臣を辞職した。辞職するのはいいけど、その理由は間違っているのではないのか。

吉田参議員会長のプレッシャーを受けて、安倍と麻生に忖度して橋を架ける事業予算をつけたことが問題視されているのに、辞職する理由までイカサマ野郎だなこの一郎は。

集会に集まった有権者に、受けを狙って「忖度」話を面白おかしく語ったようだが、軽薄なことこの上ない。

今回のことで閣僚の茂木が、「『忖度』は禁句、政治家が使ってはいけない言葉だ」と言ったそうだが、不必要な無駄な道路を大物政治家に忖度して作ること自体が問題なのであって、安倍内閣は頭からしっぽまで、論点をずらしてごまかそうとするイカサマ内閣だ。


辞職して出直したい一郎

大阪府知事を辞職して、大阪市長として出直したい松井一郎

松井は自民党の柳本顕候補と市長の座を争っているが、松井はもともとは自民党員で、安倍晋三に近い人間だから、対立軸が複雑なことになっている市長選である。

この一郎の行く末は「お先真っ暗」。都構想と万博後の統合型リゾート(IR)によるカジノ誘致のために、出直し選挙と銘打った税金を無駄使いするような人間に、明日の大阪を託せないのではないだろうか。

維新の10年で大阪はズタズタになった。投票日は明日4月7日、松井一郎は大阪から出て行け。