遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

チキンラーメンが品薄らしい

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朝ドラ「まんぷく」では即席ラーメンがついに完成し、それ売っていく段階に差し掛かった。

ちまたでは今、「チキンラーメン」が品薄になっているという。よく売れているということらしい。

たしかに、朝ドラで福子と萬平が試食のためにラーメンを食べるシーンを見るたびに「ラーメン食いたい」と思う。その思いがインプットされているものだから、スーパーの棚にチキンラーメンを見つければ思わず手が伸びるというものだ。

かつて、一般公開の映画フィルムにこっそりとコカ・コーラの宣伝画像を差し込んで、売り上げを伸ばそうとしていた(サブリミナル効果)とまことしやかに言われていた。そんなまわりくどいことをしなくても、映画館に限らずどんな場所でもコカ・コーラは不思議と継続的に飲みたくなってみな飲んでいたと思う。

ラーメンは、それを食べている人の映像と音声を見ると、「ああ食いたい」と思わせる何かがある。まあ、チキンラーメンが品薄なのはそんな効果だろうと思う。NHKが民放なら、ものすごい媒体だなと思う。私は受信料を払うのが嫌になってきているので、NHKは民放になればいいのにと思う。

ということで、今週の「まんぷく」は「まんぷくラーメン」の値段が確定しそうだ。萬平が主張する20円なのだろうか。母親(松坂慶子)が「うどんの玉が6円やのに、20円のラーメンが売れるはずがないじゃない!」と言っていたが、どうなるのだろう。

私がチキンラーメンとはじめて出会ったのはテレビ「イガグリくん」(1960年・昭和35年)のCMで。番組の最後に、イガグリくんが日清食品のおじさん(だったか?)にテレビスタジオでチキンラーメンを作ってもらってその場で食べる、という悠長な生CM。

値段は30円か35円だったと記憶していたが、前年の34年に発売されて売れに売れて発売当初の20円から30~35円に値上げされたのかもしれない。

過去の時代の物価を示したサイトでは1960年のソバ一杯が35円とあるので、お湯をかけるだけで食べられる即席ラーメンは20円くらいが妥当だったのかもしれないが、一方で卵1個が14円もしたのなら、鶏肉も使った即席めんが20円というのは、時代考証がイマイチかもしれない。ま、面白いドラマだからどうでもいいのだが。

■明治~平成 値段史より http://sirakawa.b.la9.jp/Coin/J077.htm

●1960(昭和35)年 米10kg 987円 砂糖1㎏ 145円 たまご1個 14円
 ソバ 35円 コーヒー 60円 たばこ(ゴールデンバット) 30円

●2015(平成27)年 米10kg 3946円 砂糖1㎏ 200円 たまご1個 25円 
    ソバ 630円 コーヒー 420円 たばこ(ゴールデンバット) 210円