遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

祝朝日杯二連覇/藤井聡太

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藤井聡太七段は、昨年度優勝した朝日杯を今年も制し二連覇を遂げた。

今日は有楽町で公開対局が行われ、午前中に準決勝を勝利した藤井と渡辺明棋王が決勝戦に進み、見事藤井七段が勝利した。

対戦相手の渡辺棋王は、目下二つのタイトル戦を並行して戦っている最中の絶好調の棋士。実力的には横綱級で、藤井七段との対戦はまったくの初めて。

渡辺もかつて若き天才だった。タイトルを多く獲得し、いま34歳で油の乗り切った感じ。藤井聡太を前にすると、いかにも貫禄がある30代棋士だ。

勝戦をこの二人が対局することになり、今年の朝日杯は非常に盛り上がったものになり、そして藤井聡太がラスボス的存在の渡辺明に勝ったことでさらに盛り上がることになった。わたし的にも非常に盛り上がった。

朝日杯は、全棋士とアマチュア10名と女流棋士3名による大きな大会で、持ち時間(各自の考慮時間)40分で、陸上競技に例えると200m~400m走のような短距離にあたる棋戦。

ちなみに、テレビ対局の「NHK杯」や「銀河戦」は100m走、4時間~6時間の持ち時間のタイトル戦や「順位戦」など棋戦の予選は5000m~10000m走、1局を2日間で戦うビッグタイトル戦「名人戦」「竜王戦」「王将戦」はマラソンのような位置づけ。

藤井君は、優勝した朝日杯のような短距離も強ければ、順位戦のような中長距離も強い。強いけど謙虚。人気があるはずだ、おめでとう!あっぱれ!