第2セットの早い段階でチャンピオンシップポイントを、余裕を持って迎えたにもかかわらず、大坂がそのセットを落とした時は、私はトイレに籠りたくなりました。
世間も神も、そうは簡単にグランドスラムを優勝させてくれないわなーと、もう半ばあきらめていましたけど、あきらめかけた応援団を尻目に最後のセットはよく盛り返しました。
準決勝で大坂が勝った時に、インタビュアーの女性が「今日は平日だけど、日本中の人がデスクを離れてあなたを応援してたでしょうね」なんて言っていましたが、日本では仕事中にそんなことができる職場はありませんと、見ていた人は突っ込みを入れていたと思います。
しかし今日は土曜日の夕方で(お仕事中の方や受験勉強中の方もおられたとは思いますが)、多くの日本人が彼女の優勝を見届けられたと思います。おめでとう。
そして、大坂なおみは世界ランキングが1位になります。
日本人がテニスのランキング1位になること以上の偉業が、過去に何度あったでしょうか。シドニー五輪の女子マラソン金メダルの高橋尚子や、MLBで大活躍したイチローや、数々のノーベル賞受賞者に比肩する偉業です。
ランキング1位にワンタッチするだけでも、それは素晴らしい偉業です。
長く生きていると、たまにはいいこともあります。長生きしようと思いを新たにした全豪オープンテニス(女子)でありました。バンザイ。