遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

祝 マスターズゴルフ優勝 松山英樹

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松山英樹が日本人選手として(アジア人選手としても)初めてマスターズを制しました。日本の男子選手がゴルフのメジャー大会に優勝したのもこれが初めての快挙でした。松山アッパレ!

昨夜は録画予約をして寝たのですが、朝目が覚めたのがちょうど6時で、二度寝をしないでリビングのテレビのスイッチを恐る恐るオンしました。そしたら、トップを行く松山と2位のスコアは5打差くらいあったので、これはこのまま優勝だと確信しました。

そうしたら、同組で回っている選手がバーディーラッシュを続け、一時は2打差にまで迫ってきて、穏やかではなくなってきました。

ただ、その選手もプレッシャーを感じたのか、その直後の15番で池に入れてしまいトリプルボギーを叩き、一気にまた5打差に広がりました。

その後は松山も池にも入れて、ヨレヨレのスコアで先に上がっていたプレーヤーにかろうじて1打の差をつけて優勝しました。

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最終ホールで2打差があったのですが、テレビの生中継を見ていた人は緊張感で全員しびれたと思います。渋野日向子も全英女子を勝ったときは1打差で勝ったのですが、最終ホールでバーディパットを決めての爆発的な勝利でした。松山はそれとは対照的に「倒れこんでゴールテープを切った」感じの優勝でしたw。18番ホールでパーパットを外した時は「ひぃ」とうなってしまいました私。

まぁしかしどんな形でも優勝したことに違いはなく、日本のゴルフ界の悲願の優勝でありました。おめでとうございます。

TBSの小笠原アナウンサーは、嗚咽を漏らしながら鳴き声で松山の優勝を称えていましたし、解説の中島常幸宮里優作同じように嗚咽を漏らしていました。

1978年、22歳の中島常幸はここオーガスタのマスターズで、金曜日に13番ホールで屈辱の13打を叩いたことがありました。あれから日本人のマスターズの戦いは始まったと言っても過言ではありません。66歳になった中島にとっても、感無量の松山英樹の優勝だったと思います。

中島より1歳年長の私は、自分がゴルフを始める前からマスターズを見ていましたので、17番ホールくらいから、フェアウェイを歩く松山にパトロン(ギャラリー)が拍手を贈ってくれている姿を見て「こんな日が来るなんて」と、感動で涙していました。アジア人が暴行を受け続けている同じ国のフェアウェイは平和で温かくて、それにも感動していました。

キャディの早藤君の礼儀正しさに、米国メディアは好感を持ってそのことを伝えてくれているようで、それも嬉しいニュースでありました。

他のスポーツアスリート(大坂なおみ錦織圭大谷翔平、八村塁、佐藤琢磨など)も含めて、米国におけるアスリートたちの自然体でいて礼儀正しい外交姿勢も美しいものです。みな若いのに偉いものです。

 

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