遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

石破大健闘、お楽しみはこれからだ!

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自民党総裁選、石破への地方党員票は181票(得票率45%)だったが、これは善戦だった。安倍へのダメ出し票といってもいいだろう。公開討論会を逃げまくって、ロシアに避難していた安倍だったが、その化けの皮が剥げない戦略の甲斐もなく地方票はほぼイーブンだった。

また、当初50票前後だと予想されていた国会議員票も、73票という結果に終わった。「石破を支持すると冷や飯を食うぞ」とか、「安倍を支持する誓約書を書け」と党幹部から恫喝や懐柔を受けた割に造反組が20票を超えたのは、安倍と石破の公開討論やテレビ討論を見て夢から覚めた議員たちが多かったのだろう。

当初から、石破の劣勢はひっくり返ることはないとされていたが、「200票」ラインを超えると、安倍一強政治体制は後退を余儀なくされるとも言われていた。なので、石破の獲得した「254票」は、票数の開きに反した重みがある。

いずれにせよこれで、憲法改正を争点とした2019年の参議院選挙の様相を呈してきた。それとも、一足早く参議院選の前に国会で憲法改正発議が行われるだろうか、まずは自民党の内部抗争が見ものだ。総裁選で石破が訴えた、国民も参加した憲法論議を実施するかどうかの内部抗争が勃発することを願っている。

野党(立憲民主、共産、自由、社民、国民民主、無所属など)は、全選挙区で統一候補を立てて、韓国のような「徴兵制」を受け入れますかと若者やその親に訴えるような戦い方ができるか。そうすれば面白い選挙戦になり、ひょっとすれば安倍が総裁任期の満期を迎える前に退陣に追い込めるかもしれない。

とりあえずは、参議院選挙のためだけの野党共闘に期待したい。安倍は第一次内閣で参議院選挙に負けて失脚したが、2019年はどうなるか?いろいろありそうで楽しめそうだ。お楽しみはこれからだ!