この小川の論文に怒った著名人たちが小川栄太郎と新潮社に抗議し、これに賛同する一部の人たちは新潮社の不買運動を呼びかけている。また、ある女性の書店主が、新潮社の本をすべて書架から降ろしたとか、今後新潮社の仕事はしないという作家の記事などが、ツイッターのタイムラインに流れている。
「LGBTを認めるなら、電車の痴漢男を認めるのか?」と小川は「45」で問いかけているのだが、これを読んだ高橋源一郎は「公衆便所の落書き」だと一刀両断。高橋の「便所の落書き」には笑ってしまったが、新潮社は社長名で「あまりに常識を逸脱した偏見と認識不足に満ちた表現が見受けられる」との見解を発表したが、それは小川の論文を完全否定するものではなく、火に油を注いでしまった形になっているようだ。
岩波書店の「世界」の編集部をはじめ、他の出版社や編集部は連帯して、「45」編集部や新潮社に抗議を行っている。また、新潮社の内部でも他の編集部や出版部局が抗議の意思をツイートしており、新潮の良心は健在であることを示している。
「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」 と、新潮社の創業者の佐藤義亮は説いたというが、この新潮社の創業の精神は「45」を売らんがための便所の落書き論文による目先の利益に目がくらんで自死してしまいそうである。
また、小川栄太郎は、この先文芸評論家として食っていけるのだろうか。それと、朝日の5000万円の損害賠償訴訟も、負ければ痛いことである。こちらも目先の利益のために自死してしまいそうで、はてさて逃げ切れるのだろうか、お楽しみはこれからだ!