遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

女先生の夏の甲子園

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三重県の白山高校野球部は、2016年の県予選まで初戦敗退を10年連続継続中だったのだが、2017年は2勝して三回戦まで進み、今年は何と甲子園出場を決めた。

報道ステーションでは、部長先生(女性)がその喜びを語っていたが、生徒たちは部長先生を甲子園へ連れて行くというモチベーションもあったとか。

その白山高校の甲子園見学で、その部長先生がバッターボックスでバットを振って(上の画像)、高野連の関係者にその場で注意されたという。

白山・野球部部長が打席でスイング 高野連が注意

大相撲の土俵のように、甲子園のバッターボックスは女人禁制なのか?

見学会は、背番号を付けた選手たちのためのものだというのが、高野連の見解らしいが、ベンチ入りする部長は部外者でもなく、これくらいのことで目くじら立てることでもないだろう。聖地の土を踏んで感動するようすは、むしろ清々しいではないか。

それより高野連は、この猛暑の中での大会をどう運営するのか、そちらの方こそ大問題だと思う。

朝、7時半から2試合、夕方4時から2試合みたいなスケジュールがいいのではないだろうか。実際、今年の各地の予選では、そんなケースが散見された。

勝戦は、夕方6時30分からにすれば、TV局は視聴率も取れるし、選手も応援団も観客も関係者も、炎天下を避けられて有難いのではないだろうか。

甲子園がドーム球場にでもならない限り、炎天下での開催はリスクが伴うと覚悟するべきだろう。今年から、今まで無料だった外野席が有料(500円、子ども100円)になるようだから、その料金収入の多くを充てて、阪神電鉄(球団)と高野連は甲子園を早期に屋根付きにするというのはどうだろう。

いずれにせよ、開会式で、選手や来賓(彼らが一番危ない)や大会役員(彼らも危ない)やプラカードを持つ女子高生が熱中症にならないことを祈るばかりである。