夏の高校野球甲子園大会、今年は100回の記念大会。
なので、高校野球の100回の歴史のうち、60回近くはオンタイムで見てきたことになる。レジェンド始球式に登場した人たち、一部を除いて、彼らの高校球児時代を記憶している。
今年は100回大会にふさわしい良い大会で、多くの試合をテレビ観戦した。
桐蔭はエース級のピッチャーが3人いたのに対し、金農はは予選から吉田投手が一人で投げぬいてきたというハンデがあったので、桐蔭優勝という結果になったように思う。
また、根尾選手をはじめ大阪桐蔭の何人かはプロ球団に入ると思うので、次のステージで彼らの活躍をまた見てみたい。
それにしても、高校生ピッチャーの肩の酷使は見るに堪えない気がする。この後まだ国体があるのだから、休む暇もない。
甲子園でマウンドを踏んでプロ入りした多くの元高校球児は、ほぼ全員が肘にメスを入れる手術をしている。特に大リーグに行ってローテーションピッチャーになると、すぐ腕や肩を痛めるのは、高校時代のツケが回ってきたからだと思う。野茂や黒田や上原は、甲子園球児ではないので手術をしていない。
大リーガー現役の田中や前田や大谷はまだ手術をしていないが、不安要素があり心配が尽きない。
高校野球の歴史も100回を超えるのだから、投手の球数制限をきちんとした方がいいと思う。WBCでも第一次ラウンド65球、第二次ラウンド80球、準決勝・決勝95球という厳しい投球数制限が設けられている。しかも、投げた球数により一定以上の休息日ルールが設けられている。
高校野球も、せめて1試合100球以下くらいに制限するべき。ベンチ入りの選手を増やして、控え投手を多くする。それから、ストライクゾーンをもう少し広くして、投手有利にする。東京都の予選で、一試合で41もの四球をジャッジした審判がいたが、それは史上最悪の「誤審」試合で、それはもう野球ではないだろうという世界である。
投手有利の締まった野球に戻すことが、長い目で見れば優秀なバッターやピッチャーを多く育てられると思う。