遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

#私たちは女性差別に怒っていい

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ツイッターで、#私たちは女性差別に怒っていい
ハッシュタグをつけた女性たちが本気で怒っています。

東京医大が、入試の女子の得点を恣意的に減点して、男子の受験生を優遇していたというニュースに接して、フェイクニュースかと思いました。

文科省の役人の子息をひそかに加点して不正入学させていたにだけにとどまらず、東京医大は優秀な女子を不正に入学させない措置を講じていたというのですから驚愕しました。

また、受験生たちの間では、東京医大に限らず、こういった女子差別があるような噂はあったというのです。だから、医学部を受験する女子は「覚悟」して受験勉強に励む結果が、男子の受験生の得点を上回る結果にもつながっているのかもしれません。

女性はキャリアが充実してきても、出産で休んだり職を辞したりして戦力にならないというのが、差別が生じる原因のようです。

これは医師だけではなく、日本中のあらゆる職種に当てはまりそうな差別です。女は子どもを産んで家庭におさまっていろ、というこの国の差別意識は、先進国では最も特殊な歪んだ考え方だと思います。

女性の自動車運転が世界で唯一禁じられていたサウジアラビアでは、今年から女性の運転が認められるようになりましたが、日本の女性の社会的地位はサウジアラビアにさえ抜かれる日が来るように思います。女性が子どもを産む産まないを「生産性」とよぶ女の国会議員がいるくらいですから、サウジ以下だと言っても差し支えないかもしれませんね。

この国に女として生まれただけでハンディキャップがあるというのは、女性たちはみな肌で感じているのでしょうか、それはそれでたくましいのですが、実に由々しき前近代的なことで、知的な人間が暮らす日本でのこの時代錯誤も甚だしい後れを早く取り戻すべきだと思っています。