遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

ジャニー喜多川問題、日本は上から下まで爺さんを中心に腐ったままなのか?

イギリスBBCが取り上げたジャニーズ事務所の創業者、ジャニー喜多川(故人)に性被害を受けていた問題で、元ジャニーズJr.の男性が昨日日本外国特派員協会で記者会見を行いました。外国特派員協会で記者会見したということは、世界に発信されるということでしょう。

もちろん日本のメディアも多く詰めかけ、テレビカメラも10台以上設置されていたようでしたが、そのことについて地上波はきちんと伝えていないのではないでしょうか。

会見の中で、「少年たちが我慢しているのはなぜか」と問われると被害男性は「ジャニーさんの一言で全てが決まるという認識をみんなが持っている。『(ジャニー喜多川の)マンションに行かないと売れないよね』ということは言われていた」などと語りました。

そして、「僕の願いだけど、(被害にあった)全員が出てきた方がいい。芸能界でそういうこと(性被害)がなくなる方向に行ってほしい」と訴えました。
https://digital.asahi.com/articles/DA3S15609662.html
https://www.bengo4.com/c_18/n_15884/

このような性被害や人権問題は日本だけのことではないのですが、そのことについて識者やメディアがどういう態度を取るのかについては日本は特殊な国ではないでしょうか。独裁者が無茶を繰り返すことにだんまりの独裁国のメディアのように、なぜか日本でも同じようなことが行われているのではないでしょうか。

とりわけ、テレビや雑誌の業界はジャニーズ事務所なしでは家業が成り立たないと思っているようですから、だんまりを貫き通すのでしょうか。そういう姿勢は、ジャニー喜多川(白か黒か分からないけど)を容認することと同じことですから、まずは事実を報道して調査報道もするべきでしょう。

ジャニーズ事務所は、創業者の行いを調べて、被害者たちのいうことに信ぴょう性があれば事務所の看板を変えて出直すべきだと思います。いまがそのチャンスではないでしょうか。あるいは、事務所を解散して出直してもいいかもしれません。元SMAPの3人も事務所を出て芸能活動をしていますから。

また、NHK偏向報道をしない立場なら、ジャニース事務所が白黒をはっきり質す態度を示さない限り、ジャニーズ事務所と距離を置くべきではないでしょうか。ハリウッドのセクハラプロデューサー(起訴・実刑)に向けた非難の嵐が良い例で、同じ民主国家である日本でもメディアや法曹界は同じ態度を示すべきではないでしょうか。

今後のテレビ界や芸能界の動きに注目したいと思います。「私も、僕も被害者です」という人が多く表れてくることを願っています。

Netflixではそういったドキュメンタリーがたくさん登場しますので、勇気を出して以下のようなものをご覧になることもおすすめします。
「あるアスリートの告発」「ネバーランドにさよならを」「ジェフリー・エプスタイン: 権力と背徳の億万長者」

ところで、セクハラ疑惑のあった爺さんが、こともあろうに日本の最高府・国会の最も高い席にいまだに座っているというのは一体全体どうなっているのでしょうか。

ということで、日本は上から下まで、爺さんを中心に腐ったままだということでよろしかったでしょうか。

引き続き、怒れる心あるメディア・識者・被害者・一般市民の声に耳を傾けたいと思います。