遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

麻央さんと詩織さんのいのちの尊さ

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小林麻央(画像左)さんのガンによる死は、多くの人にショックを与えました。彼女の最期まで強く生き抜こうとする姿勢に感動を覚え、人のいのちへの尊厳や一つのいのちの重さというものを多くの人が実感したニュースだったと思います。合掌。

一方、福島ではまだ非難を強いられているおびただしい数の住民が存在します。福島第一原発の事故から6年以上たちますが、故郷を追われたままの数万人の住民がいます。避難したままで命を落としたお年寄りも少なくありません。多くの避難民のいのちの重さについても、私たちは実感するべきでしょう。

それから、福島の子どもたちが甲状腺がんを発症するリスクは、本当に通常のレベルなのでしょうか。彼らのいのちの重さをどうとらえればいいのでしょうか。過去のこととして放置しすぎではないでしょうか。

また、沖縄では、基地の騒音を防ぐために教室を締め切ってエアコンを稼働するための予算が現政権によって削られているようです。無垢な沖縄の子どもたちの心を傷つける極悪非道ないじめっ子政権は、いのちの尊厳を踏みにじっているのではないでしょうか。

さらに、準強姦罪書類送検され逮捕状まで出ていた容疑者が、逮捕寸前で官邸に近い筋の警察官の横やりで逮捕が執行されなかった事件も、まだ忘れられてはいません。逮捕を免れたTBSの山口という職員は、その直後に現職総理を称える本を出版し、テレビのワイドショーをはじめとするメディアで徹底的に官邸を擁護する発言を繰り返していました。

勇気ある被害者の詩織さん(画像右)は顔を出して記者会見を開いて、事件がうやむやになっていることを訴えました。
準強姦罪の被害者詩織さんの人としての尊厳は、小林麻央さんのいのちの尊さと同じものではないでしょうか。

いろんなことがうやむやにならぬよう、メディアと野党のさらなる奮起を期待したいと思います。そんな仕事ができることを誇りだと思って、頑張ってください。