遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

藤井聡太七段、大関貴景勝、クズ男山口

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今年度最後の藤井聡太七段の対局は、負けムードのままで終盤に入ったが逆転で勝利をもぎ取った。これにて、今年度の最高勝率棋士に確定した(45勝8敗 勝率 0.849)。

両者5時間ずつの持ちの対局は、自分の5時間だけでなく相手の5時間も使って盤面に集中する。その集中の度合いが、藤井聡太は抜きん出ている。

40分の食事休憩が昼夜2回設けられていて、対局用の時計はその間止められているが、藤井は10分くらいで食事を済ませて、休憩時間を使ってまで盤面を見て考えている。16歳にして、真剣に行に打ち込む姿は感動を呼ぶ。

私は彼に末長く第一人者でいてほしいので、今から全力疾走をして、若いうちにどこかでエンストしないか心配している。それくらい、目の前の難関に集中していて気高い。



大関昇進おめでとう。よくやったあっぱれ。残っている階段はあと一段だが、それがもっとも大変な一段だ。がんばれ!

大関伝達式の口上で「大関の名に恥じぬよう武士道精神を重んじ、感謝の気持ちと思いやりを忘れず相撲道に精進して参ります」と決意を述べた。

武士の家系でない私には「武士道精神」って何なのかよく分からないが、いざというときに逃げたりごまかしてりしない気高い精神のことなのだろう。それは土俵上の態度に出ていて気持ちがいい。

また、口上の「思いやりを忘れず」とは、誰か周辺の人たちへの気持ちの持ちようを言っているのだろうか、22歳の若者らしく清々しい。


山口敬之

伊藤詩織さんの準強姦罪で起訴をまぬかれて一線を退いたと思っていたら、あろうことか、このほど詩織さんを提訴した。

「彼女は性被害ビジネスに私を利用した」として、1億3000万円の損害賠償を要求したのだ。

加害者だったはずが、自分は被害者だと詩織さんに損害賠償を要求するとは、一言でいうと「クズ」である。こんなのが人間だとは信じられない。

貴景勝に一発ぶちかましてもらえ。若い藤井聡太貴景勝の逃げも隠れもしない気高さが微塵もない「クズ」男である。

安倍晋三に泣きついて、自民党から参議院に出馬させてと頼んだら、もう杉田水脈で懲りたから比例区では枠を持っていないと断られ、代わりに弁護士を紹介してもらって、伊藤詩織さんに因縁をつけた訴訟をおっぱじめた。

みたいな「架空・想像ストーリー」は相当陳腐だが、「現実・訴訟ストーリー」は森羅万象を敵に回すひどいストーリーだ。

ただ、大きな裁判になって、今まで一般の人々の知らなかったストーリーの詳細が、大々的に報じられることになっても面白いかもしれない。

世間の正義は、今度は黙っちゃいないと思う。逮捕を妨害したとされる官僚もまた表舞台に出てくることになって、「ざまあ見やがれ」かもしれないし。

ともあれ、何がどうなったらこんなクズ男が現れるのだろうかと思うが、今の日本ならそんなに不思議でもないのかもしれない。