遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

共謀罪で息の根を止められてたまるか

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小澤俊夫氏が警鐘 「共謀罪で言論の息の根が止められる」

小澤俊夫(86歳ドイツ文学者、弟が小澤征爾、次男が小沢健二)は、「共謀罪」についてのインタビューを受けて《正しいことでも警察がダメだと言えば、アウトになる。これが戦前の治安維持法の怖さだったんだけど、同じ懸念があります。》《森友学園の疑惑だって、都合の悪い情報は「廃棄しました」と言って出さないじゃないですか。権力というのは都合の悪いことは出さないんですよ。だから、危ない。そうなったら、誰も怖くてものを言えなくなりますよ。》と警鐘を鳴らす。

また、《親父(小澤開作)は「日本から満州に来た官僚の中で一番悪いのは岸信介だ」と言っていました。「地上げをし、現地人は苦しめ、賄賂を取って私財を増やした」と。だから、岸が自民党総裁になったときに「こんなヤツを総裁にするなんて、日本の未来はない」とハッキリ言った。その岸の末裔が首相になって、日本は本当に未来がなくなっちゃったね。》とも。

私が小学1年のとき、国民的安保反対闘争(1960年)で社会は騒然としていた頃、内閣総理大臣岸信介だった。私がはじめって知った総理の名であった。60余年生きてきて26人もの総理大臣が変わったが、ワースト3は安倍晋三岸信介佐藤栄作だった。

森友学園疑獄などは、日本の歴史から言えば芥子粒ほどの小さな問題だろうが、それを追求し弾劾することから安倍政権のいびつな歪んだ政治が変革されることを私は望んでいる。安倍政権が倒れるならどんな理由だっていい。

共謀罪、戦争法案、年金問題原発問題(事故の後始末の巨額負担や住民の健康問題、再稼働の危険性)、加計学園疑獄(時の首相がかかわったことでロッキード並みの疑獄だ)、官僚の天下り問題、教育問題(教育勅語教科書検定など)、少子高齢化問題、格差問題などが、何も論議されずに閣議決定や与党の目論見通りに進展している。

一国民とすれば、これら与党政治による空洞化している現状を何とか打破し、森友問題がもっともっと政局化して倒閣のきっかけなることを、切に願っている。