井山も余も、大阪が地元棋士なので、会場には100名余りのファンが詰めかけて熱心に対戦をご覧になっていた。女性ファンも多くおられて、「○○に打つ手はどうですか?」などと、打ち手についての質問も解説のプロに尋ねられていて、積極的なことこの上ない。解説は関西在住のプロ棋士の坂井八段(京大医学部出身)、聞き手が女流プロの佃五段。
私は解説がないとまったくわからない世界なのだが、周りの高段者と思しきオジサンたちも「えー、そこに打つか~、わけわからん」と唸ることしばし。彼らも、解説がなければわからない世界なのだ。いずれにしろ、楽しい会場だ。
勝敗は、井山王座の勝ち。中盤まで余七段の優勢だったようだが、終盤に井山が逆転し、第1局の勝利をおさめた。
局後、ホテルの7階で対局していた二人が、4階の大盤解説場に姿を見せてくれた。
7冠の棋士に生で会うこともそうそうあるものでもないので、記念に写真を撮らせてもらった。ということで、画像は右から解説の坂井八段、井山7冠、佃五段、余七段。