遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

井山裕太七冠に会いに行きました

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月曜日(17日)は、囲碁王座戦大盤解説会に出かける。場所は大阪ウェスティンホテル(梅田)の大広間。井山祐太王座(7冠)と挑戦者余正麒(よせいき)七段の5番勝負の第1局だった。

井山祐太は、囲碁の7タイトルをいまだに独占中で、10月は名人戦王座戦天元戦の3タイトルの手合いが集中している。

余七段は、台湾生まれの天才少年で、13歳で海を渡り大阪の師匠宅に内弟子に入って修行をして、プロの棋士になった。いままだ21歳。会場には師匠の張呂祥六段も来られていた。

井山も余も、大阪が地元棋士なので、会場には100名余りのファンが詰めかけて熱心に対戦をご覧になっていた。女性ファンも多くおられて、「○○に打つ手はどうですか?」などと、打ち手についての質問も解説のプロに尋ねられていて、積極的なことこの上ない。解説は関西在住のプロ棋士の坂井八段(京大医学部出身)、聞き手が女流プロの佃五段。

私は解説がないとまったくわからない世界なのだが、周りの高段者と思しきオジサンたちも「えー、そこに打つか~、わけわからん」と唸ることしばし。彼らも、解説がなければわからない世界なのだ。いずれにしろ、楽しい会場だ。

勝敗は、井山王座の勝ち。中盤まで余七段の優勢だったようだが、終盤に井山が逆転し、第1局の勝利をおさめた。

局後、ホテルの7階で対局していた二人が、4階の大盤解説場に姿を見せてくれた。
7冠の棋士に生で会うこともそうそうあるものでもないので、記念に写真を撮らせてもらった。ということで、画像は右から解説の坂井八段、井山7冠、佃五段、余七段。