遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

競馬と踊り子とエドガー・ドガ

デトロイト美術館展 (大阪市立美術館 会期 2016年9月25日まで)より、今回は印象派の画家エドガー・ドガの作品をご紹介。ドガと言えば、競馬と踊り子が2大作品モティーフ。
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上は、「朝の乗馬」(1866年頃)。

馬のトレーニングが終わった時を切り取ったのだろうか、朝の海辺の風景が何とも穏やかでした。キャンバス上半分が朝焼けの空で、白い岸壁を持つ海岸線と見事な取り合わせで、ことのほか印象的でした。

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この作品は「楽屋の踊り子たち」(1879年)。

横長のキャンバスに、出番前の準備にいそしむ踊り子たちの瞬間をとらえた、見事な人物描写です。左端のコントラバスを入れたがために横長になったのでしょうか、でもこの作品に欠かせない小道具の役割を演じています。