遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

安倍一派は猿まわし一家

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伊勢志摩サミットで、いまは「リーマンショック前夜に似ている」というG7首脳向けの資料を作成したのは、通産官僚で官邸の内閣総理大臣秘書官の今井尚哉(いまいたかや)とその一派らしい。あわてた財務省は、その資料の反論ペーパーを作って、それをそのままサミットで出せば恥をかきますよと忠告してやったのに、安倍は世界中で笑いものになった。

真っ当なトップなら、天下の財務省が反論するのだから、「リーマンショックに似ている」作戦で消費税増税を延期する選挙向け戦略はやめようよ、となるのだけど、そうはならないところが今の日本の悲劇(喜劇か?)なのだ。

安倍はアメリカや日本会議の犬であると同時に、官邸近辺にいる官僚のサルでもある。官僚が猿使いで、総理がサルなのである。

安倍がやりたいこと(戦争法案制定など)は、ある程度認めてやるが、安倍がよく知らない分からないことは、用意したペーパーを読み上げるサルに仕立て上げているのが、猿使いたちだ。サルが好きなものをある程度食わせるが、それ以外はシナリオを作って踊らせたり宙返りさせているのだ。

かわいそうなサル安倍晋三は、憲法改正の道はある程度自分の足で歩いているものの、選挙ではそれを封印させられ、そのほかのよく知らない政策は、出世しそこなった身辺の官僚の「コピペ」シナリオを演じているだけ。だから、サミットで空振りして帰って来ても、安倍自体にはダメージはなかった。無知ほど強いものはない。
目的は消費税の延期で、それさえ選挙で掲げられればサミットで恥をかいても平気なのである。サルは言われたことをやるだけだから、結果や反響は副産物なのだ。

安倍がサルになっていても、自民党や与党は知らぬふり。選挙で勝てば文句なしなのだ。(創価学会が何も言わないのにはあきれ果てるけど…。生長の家は与党を切ったのに。)

安倍がサルだと知っているのは、野党なのになあ。選挙までにどういう作戦に出るのだろう。あんな猿まわし一家に日本がコケにされていることを、何とか国民に気づかせてほしいのだがなあ。

ともあれ、野党の諸君、マスコミ諸君、委縮しないでがんばってくれたまえ。