「安倍辞めるらしい」と聞いたのは、昨日の午後遅く昼寝から目覚めたころの妻からの情報。まるで白昼夢のような妻情報だった。
安倍政治は、安倍自身が無知無恥無能であることに乗じた「君側の奸」たちが長期にわたって跋扈した。要するに、安倍を利用したのだ。
君側の奸（くんそくのかん）
君主の側で君主を思うままに動かして操り、悪政を行わせるような奸臣(悪い家臣・部下)、の意味の表現。「君側」は主君の側、という意味。
主に経産省から首相官邸に呼ばれた補佐官や秘書官と呼ばれる官僚たちが、君側の奸である。
官邸という密室で揉まれもしない政策が提案されて、「それで大丈夫なの？」「はい、大丈夫です！総理」と決められた政策で、政治家や官僚が右顧左眄した8年間だった。
もともと自民党の政治家になれない「看板」で、省内での出世競争に敗れたような出来の悪い官僚だった君側の奸だから、人間としての厚みもなくセンスがないもことこの上ない。安倍がダサいのは、半分は自身のせいだが残りの半分は取り巻きのセンスの悪さが原因だ。「アベノミクスと3本の矢」「アベノマスク」「星野源とのコラボビデオ」「GoToキャンペーン」などがその代表格か？
経産省による日本潰しは、経産省による東芝潰しにさも似たり。原発にうつつを抜かしている間に、再生可能エネルギー政策は立ち消えになってしまったし、日本製の電気自動車開発ひとつを例に挙げても、世界に後塵を拝することになっていてもう追いつけないところまで引き離されている。中国や韓国やインドなどと比較しても、目を覆いたくなる。
厚労省のデータのやり取りはいまだにFAXだ。ウィンドウズが発売されて30年が経つが、役人の頭はそれ以前のセンスのまま。
莫迦宰相とバカ官邸に忖度している間に、どこまで堕ちていくんだ？とずっと思っていた、このブログにも書いてきた。まさか、日本会議の影におびえていた？まさか。
安倍首相の辞意表明した記者会見から一夜明けて、史上最悪の安倍首相の不祥事や不始末には蓋をして、「ポスト安倍」でメディアは逃げを打つ。
安倍におんぶにだっこだったゴロツキたちやネトウヨたちや安倍チルドレンは、投げ銭をしてくれるお方を求めて洞ヶ峠を決め込んでいるのだろう。
月曜日の株価はどうなるのか、私にとってはどうでもいいが、心配な日曜日を過ごす人たちも少なくないのだろう。
時間的余裕はたっぷりあるので、自民党は全党員による総裁選挙をするべきだと思う。ネットで学者だったか政治評論家だったかジャーナリストだったか話していたが、自民党は党員名簿の管理はいつだって完璧で、郵送によるリモート選挙をやれば、2週間くらいでできるそうだ。
ということで、ポストコロナの前にポスト安倍という厄災が舞い込んできた。ポスト安倍時代の到来を待ちわびていたのに、残念ながら嬉しい思いはあまりない。
安倍政治からの復興がきちんとできれば得られるものは多いと思うが、誰もやりたくないだろう、やる能力もないのだろうな、嗚呼。
