遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

「生長の家」が慚愧に耐えないと怒っている

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安倍首相を支える団体「日本会議」。日本会議の中心人物は、宗教団体「生長の家」の活動家だった人物たちだという。

日本会議の研究について、関連書籍で取り上げられるようになって、その関係性も取りざたされはじめた「生長の家」が、堪忍袋の緒が切れたとばかりに6月9日に声明を出したことをリテラが教えてくれた。

その生長の家の声明文が以下のもの。
■今夏の参議院選挙に対する生長の家の方針 「与党とその候補者を支持しない」

タイトルだけ見て拍手。
声明の内容も、日本会議と安倍政権に手厳しく、こてんぱんに批判している。

まずは、安倍政権の誤った行動を以下のように指摘している

◇政権は民主政治の根幹をなす立憲主義を軽視し、福島第一原発事故の惨禍を省みずに原発再稼働を強行した
◇政権は、旧態依然たる経済発展至上主義である
◇政権は“解釈改憲”を強行し、国会での優勢を利用して11本の安全保障関連法案を一気に可決した
◇政権はその古い歴史認識に鑑みて、中国や韓国などの周辺諸国との軋轢を増し、平和共存の道から遠ざかっている
◇政権は、民主政治が機能不全に陥った時代の日本社会を美化する主張を行っている
◇政権は、真実の報道によって政治をチェックすべき報道機関に対しては、政権に有利な方向に圧力を加えている
◇政権は、教科書の選定に深く介入するなど、国民の世論形成や青少年の思想形成に影響力を及ぼしている

そして、現在の成長の家は、冷戦時代以前の主張は捨てているにもかかわらず、日本会議の元信者たちはいまだに隠密的行動をおこなっていて、まことに慚愧に耐えないと怒っている。現政権と自分たちは方向性が違うと明らかにする。
日本会議や政権主張は時代錯誤で、宗教的な観点から言えば、世界中でテロや戦争を引き起こしている「原理主義」と同じであると、元同志に非常に厳しい批判をしている。

そして「生長の家の声明」は以下のように結んでいる。

《私たちは今回、わが国の総理大臣が、本教団の元信者の誤った政治理念と時代認識に強く影響されていることを知り、彼らを説得できなかった責任を感じるとともに、日本を再び間違った道へ進ませないために、安倍政権の政治姿勢に対して明確に「反対」の意思を表明します。この目的のため、本教団は今夏の参院選においては「与党とその候補者を支持しない」との決定を行い、ここに会員・信徒への指針として周知を訴えるものです。合掌。》

立派な声明文だ。日本会議の元信者と私たちは別物だと言うだけでなく、明快に日本会議と政権の行いは誤っていると弾劾しているのだ。拍手。

野党はどうかな、がんばってくれたまえ。

■リテラ
日本会議産みの親「生長の家」が安倍政権と日本会議の右翼路線を徹底批判!「日本会議の元信者たちは原理主義