遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

稼働中の川内原発は一旦停止せよ

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原子力防災担当相を兼務している丸川珠代環境相は16日午前11時半からの政府の地震非常災害対策本部会議で、稼働中の九州電力川内原発(鹿児島県)について、「原子力規制委員会において停止させる必要はないと判断されている」と報告した。

何かあっても規制委員会のせいにしようという、ゲスな根性が見え見えの方針だ。「丸川大臣は福島になぜ来ない」と言われてから、事故から5年後の福島原発をこわごわ訪問したヘタレのくせに、東京にいて判断もできないくせに、当事者能力など皆無だ、丸川大臣。

規制委員会は何を根拠に判断しているのか。「川内原発は、620ガルの地震まで耐えられる世界トップクラス」の原発だとの触れ込みなのだけれど、14日の震度7の時の益城町の最大加速度1580ガルに達したという。阪神大震災での891ガルを大きく上回っている。川内原発の耐震基準値620ガルをはるかに上回っているのに、川内では大きな地震は起きない保証はどこにあるというのだ。

そもそも、川内原発を緊急停止するかどうかの判断は、地元民の声を聞くなどして九電が判断することなんじゃないのか。政権や規制庁が東京にいて何を判断できるのだ。丸川大臣は九州へ飛べ。

原発を作って動かすことというは、「こういう事態になったら一旦は止める」ことも含まれているのだよ。地震の揺れが落ちつくまで、少なくとも送電網が回復するまで川内原発は停止すべきだ。

一旦停止して再稼働する方が、稼働している原発の暴走を止めるより遥かに容易で安全だ。リスク管理もできないで原発を作るな、動かすな。

橋が落ちても、新幹線が止まっても、ダムが決壊しても、道路が寸断しても、時間と費用をかければ回復でき、人はまた生活に復帰できる。しかし、原発の事故やメルトダウンからの復旧は不可能だ。

だから、とりあえず川内原発は停止すべきだ。結果的に「止めなくてもよかった」となってもいいじゃないか、「あの時なぜ止めなかったのだろうか」よりはるかに住民たちは救われるではないか。なぜそれが分からないのだろう、一旦止める勇気もないのか。政府・規制庁・九電!、取り返しのつかないことになってもいいのか?
恥を知れ!恥を!