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あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

賞味期限切れ食品の割引販売

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「食品ロス」解消へ、ヤフオクで割引販売(朝日新聞 2016年2月18日)
ヤフーは15日、オークションサイト「ヤフオク!」で、季節外れになったり、賞味期限が近くなったりした商品を売りだすと発表した。
食べられるのに廃棄される「食品ロス」を減らすため、定価より約30~90%安く販売する。 
出店するのは、通販サイト「KURADASHI.jp(クラダシ ドット ジェーピー)」。鍋のだしなどの季節商品や、賞味期限が近い商品などをメーカーなどからまとめて引き受け、値引き販売する。
売り上げの一部は環境保護団体などに寄付しており、ヤフーを通じて売れた場合は、1商品につき50円(税別)を災害復興などに充てる「ヤフー基金」に寄付する。 
農林水産省によると、日本の食品ロスは、年間500万~800万トンにのぼるという。

中国からの爆買いツアー客は、日本の食品の安全性に絶対の信頼を寄せているようだ。自国で食品を買う際にはいろいろチェックして買うのだけど、日本ではほぼノーチェックで爆買いできるのだという。

しかし、そういう日本の食の安全の裏側に「食品ロス」が存在している。

年に廃棄される食糧の500万~800万トンという数値は、水産庁のデータによると、日本の漁獲高(養殖も含む)559万トン(2008年)に匹敵する量である。
片方で、水質管理し船を整備し多くの人たちが1年をかけて海や淡水域から収穫した食糧と同じ量の食べ物を、片方で消費期限切れで廃棄してしまっているのである。

フランスでは、大手スーパーマーケットは、賞味期限の切れた食品の廃棄が禁止されるようだ。それらは廃棄される代わりに、人道援助組織に回され、必要とする人々に配られるのだという。素晴らしい。

日本は、食糧の自給自足率が低いにもかかわらず、世界一もったいないことをしている国ではないだろうか。しかも、万人に等しく食糧が行き渡っているわけでもなさそうだし。

そんななか、賞味期限が近付いてきたものを安く売るというのは、まあグッドアイデアではなかろうか。しかもチャリティの精神も含まれているし。私、家庭内の賞味期限切れなど気にしないで食べるので、そんな食品全然問題ない。そもそも私自身がすでに賞味期限切れだし。

商品が陳列され始めたら、ヤフオクで見つくろって購入してみようと思う。