遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

太陽電池工場休止の残念なニュース

イメージ 1

パナ太陽電池工場休止へ 大阪・二色浜、売電価格下がり
朝日新聞デジタル 2016年2月9日03時01分
パナソニック太陽電池をつくる二色浜(にしきのはま)工場(大阪府貝塚市)での生産を、今月中に休止することが8日わかった。太陽光発電の買い取り価格引き下げなどで、国内向け出荷が落ちているためだ。休止は10月までの見通しで、市況が改善しなければ再開できない恐れもある。ほかの大手も需要減に悩んでいて、生産調整が課題になりそうだ。

残念なニュースだ。
太陽光発電の買い取り価格が年々低くなってくるなか、パナソニックは工場停止になるわ、シャープは身売り同然になるわで、世界に冠たる日本の太陽光発電の技術はすたれていく。残念を通り越して暗澹たる気持ちになる。

化石燃料などに代わって、再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、太陽熱など)を使って発電量を確保していこうとする動きは、安倍政権のエネルギー政策によってはっきり後退している。それは、すべて停止していた原発が少しづつ再稼働し始めてきたことと無関係ではない。

太陽光発電だけを例にとっても、それを推進することによって、製造・販売・設置などで雇用や仕事は拡大していくだろう。また、太陽光発電から派生する、例えば蓄電池の技術開発・製品普及は、電力の安定供給への大いなる進展を可能にする。電気自動車への利用促進などにも貢献できるだろう。

安全で大気汚染のない枯渇することのないエネルギー利用がすたれていくことが残念でならない。パナソニックの二色浜工場は、とりあえずは6か月ほど就業停止にしてパネルの売れ行きのようすを見るようだ。この6か月の「空走」は大きな後退にはならないだろうか。
日本だけなぜこうなんだろう、まさに「アホノミクス」だ。

国は核開発をもくろんだ原発に資金(国家予算)を投じることより、太陽光発電の買い取り価格を、今より高いところでの維持を図るべきである。せめて、私が設置したころ(4年前)の水準に戻すべきだ。(我が家は10年は当初の価格で買い上げてくれている)。ずさんなパネル設置で自然破壊をしている一部業者は駆逐して、家庭用の太陽光発電パネルと蓄電池の新規・普及が望まれる。