遊びをせんとや生まれけむ

あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊とい。夏目漱石

オオタカの森と自然保護

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晴天が続く関西地方。そろそろ一雨欲しいところです。我が家の雨水タンクはからっぽになりました。しかし、それでも、色づき始めた山や晴れ渡った青空を見るのは実に爽快です。

植え付けて間もない白菜やキャベツの水遣りを終えて、菜園から2㎞の道のりを歩いて帰宅するのですが、私はいつもオオタカがいないかなと空を見上げながら歩いています。菜園の近くにオオタカの撮影をするために望遠レンズ+カメラの設営をしている2人のカメラマンに出会ってから、上空を気にしています。
一度だけ、空を滑空する大きな鳥を見ましたが、あれがオオタカだと信じています。

少し前のニュースですが、環境省の方針で、オオタカの営巣地を保護する配慮義務が来春にも解除されると報じられました。要するに、オオタカに遠慮することなく森林を伐採し、開発を進めてもいいだろう、という方針です。

オオタカ「希少種」解除へ…保護で生息数回復
種の保存法で希少種に指定され、営巣地を保護するなどの配慮が義務付けられているオオタカについて、環境省は、来春にも指定を解除する方針を固めた。 各地の保護の取り組みが奏功し、生息数が回復したと判断した。乱開発に歯止めをかける「自然保護のシンボル」とされてきたオオタカの指定解除には反発も予想され、同省は引き続き生息数調査などの保護策を講じる。 オオタカは、成長すると体長約50センチになる猛禽(もうきん)類で、北海道から九州の森林に生息。(読売オンライン9月22日)

これまでオオタカが住む森は、開発から保護されてきました。15年程前にさかのぼりますが、オオタカの営巣地だという理由で、愛知万博のメイン会場が変更されたこともありました。

今回の規制解除で、自然化環境の破壊が進むのではないでしょうか。ほんとうにオオタカの数は増えているのでしょうか。彼らの命と同じくらい、彼らが棲む森の自然を守ることが大切なのです。それは、とりもなおさず人間をはじめとする生活環境保護のためなのです。

私の自宅付近もオオタカの生息地で環境保全が図られているはずなのですが、少しづつ森が少なくなってきました。もう開発はストップしてもらいたいものです。大阪から緑がなくなってしまいます。

「愚か者め!」で有名なヤジ将軍から出世して、このたび晴れて環境大臣になった丸川珠代センセイ。東大出で元テレ朝のアナウンサーでヤジ将軍を経て環境大臣。こんな立派な経歴は、人間としては「絶滅危惧種」に近いお方です。大臣になって自然破壊を食い止めるためになんとか尽力されたいものであります。

丸川「本当にオオタカは増えているの?どうなの?増えてないでしょ!愚か者め!」